ホームラン・ダービーの出場選手が決定

マリナーズ・ローリーなど豪華メンバーが出揃う

July 11th, 2025

10日(日本時間11日)、ホームラン・ダービーの出場選手が決定した。すでにカル・ローリー(マリナーズ)、ジェームス・ウッド(ナショナルズ)、バイロン・バクストン(ツインズ)、オニール・クルーズ(パイレーツ)、ジュニア・カミネロ(レイズ)が出場を表明していたが、ブレント・ルーカー(アスレチックス)とジャズ・チザムJr.(ヤンキース)の参戦も決定。ただ、出場予定だったロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)が11日(同12日)に出場辞退を表明。代わりにチームメートであるマット・オルソンの出場が発表された。今季のホームラン・ダービーは14日(同15日)にアトランタのトゥルイスト・パークで行われる。

アーロン・ジャッジ(ヤンキース)や大谷翔平(ドジャース)らトップ選手が出場しないホームラン・ダービーだが、豪華なメンバーがそろった。最大の注目は、やはり本塁打王争いのトップに立つローリーだろう。今季ここまで36本塁打を放ち、ジャッジと大谷を上回って堂々のメジャートップ。3度優勝したケン・グリフィーJr.に次ぐ球団史上2人目のダービー制覇を狙う。

地元ブレーブスからは当初出場予定だったアクーニャJr.に代わり、オルソンが参戦する。アクーニャJr.は8日(同9日)のアスレチックス戦を背中の張りを理由に欠場。その後は戦列に復帰したが、MLB.comのマーク・ボウマン記者は「もしこの問題が長引けば、アクーニャは来週火曜日のダービーやオールスター戦には出場できない可能性が高い」と述べており、大事を取ったと考えられる。

オルソンは2022年にブレーブスに入団して以来、134本塁打を放っており、この期間のメジャーリーグで5番目に多い本塁打数となっている。31歳のオルソンは今シーズン、ブレーブスで92試合に出場し、打率.267、出塁率.368、長打率.481、17本塁打を記録している。オルソンは2021年にもホームラン・ダービーに出場しており、これが2回目の挑戦に。生まれ育ったアトランタのファンの前で優勝を掴み取りたい。地元開催の選手が優勝すれば、史上4人目の快挙となる。

ウッド、クルーズ、カミネロという若手スラッガーたちにも注目したい。ウッドとカミネロはともに現在22歳。優勝すれば、1993年のフアン・ゴンザレス(23歳265日)による最年少優勝記録を更新する。また、クルーズはスタットキャスト史上最速となる打球速度122.9マイル(約197.8キロ)の本塁打を記録している怪物。大舞台でどんな打球をかっ飛ばしてくれるか、期待は大きい。

身体能力抜群のバクストンは今季479フィート(約146.0メートル)の特大アーチを放っており、パワーでも他の選手に引けを取らない。昨季キャリアハイの39本塁打、今季も19本塁打を放っているルーカーも侮れない存在だ。チザムJr.はヤンキースの選手では2017年のジャッジとゲーリー・サンチェス以来の参戦となり、ジャッジ以来球団史上5人目の優勝を目指す。

ホームラン・ダービーは3ラウンド制で行われ、第1ラウンドは全選手が制限時間3分、もしくは球数制限40球に到達するまで打ち続ける。その後、3アウト制のボーナスタイムが与えられ、このボーナスタイム中に飛距離425フィート(約129.5メートル)の本塁打を1本でも打てば、4アウト目が追加される。ボーナスタイムも含めた本塁打数の上位4名が準決勝に進出する(同数の場合は最長飛距離で勝者を決める)。

準決勝は第1ラウンドの「1位vs4位」、「2位vs3位」の直接対決となる。制限時間2分、もしくは球数制限27球に到達するまで打ち続け、本塁打数を競う(第1ラウンドの本塁打数は持ち越さない)。同数の場合、60秒間の延長戦が行われ、そこでも決まらない場合は3スイング制の延長戦を勝者が決まるまで行う。決勝も同じルールとなる。

なお、打者は各ラウンドで45秒のタイムアウトを1度だけ取ることができる。ただし、タイムアウトはボーナスタイム中には使用できず、最初の制限時間内(第1ラウンドは3分、準決勝以降は2分)に使用する必要がある。