カナダのチームが32年ぶりにワールドシリーズへ進出し、両軍に国際的スター選手がいることで、2025年のワールドシリーズは、米国、カナダ、日本を中心に世界規模の視聴者数を記録した。
2025年WSの第1戦は米国、カナダ、日本の合計平均視聴者数が3260万人となった。これは、2016年WS第7戦以来、同3カ国合計としてはMLB最多の視聴数となった。2試合の平均は3050万人だった。
第1戦と第2戦の米国、カナダ合計平均視聴者数は1980万人で、少なくとも2016年以降のワールドシリーズ開幕2試合では最大で、前年(1560万人)比で27%増となった。
米国の視聴状況
米国内では、FOX、FOX Deportes、Univision(第1戦のみ)、FOX Sports App、FOX Oneの合計で、開幕2試合の平均視聴者数は1250万人となり、直近10年で2番目に高い数字となった。第1戦は平均1330万人、第2戦は平均1160万人だった。
カナダの視聴状況
第1戦(700万人)と第2戦(660万人)は、カナダのSportsnetにおけるブルージェイズ戦の歴代最多視聴となった。これまでの記録は、2025年ALCS第7戦の平均600万人。WSの2試合で、Sportsnetでは延べ1590万人のカナダ人が視聴した。
第1戦は、カナダにおけるMLBフランス語放送パートナーのTVA Sportsでも、平均50万2000人で、同局史上最多のMLB視聴者数を記録した。両放映権者合計のカナダでの2試合平均は720万人となった。(第1戦750万人、第2戦690万人)
日本の視聴状況
日本では現地時間午前9時試合開始にもかかわらず、第1戦はNHK総合で平均1180万人を記録し、日本国内の単一局でのワールドシリーズ中継として史上最多、ワールドシリーズ全体でも歴代3位の視聴数となった。昨年は日本でのワールドシリーズ中継が複数の地上波局で放送されていた。
第2戦はNHK-BSで平均950万人となり、2試合の平均は1070万人だった。日本ではNHK、J SPORTS、SPOTV NOWが放送している。
2025年WSは、203の国と地域で、44のメディアパートナーにより16言語で放送されている。
ブルージェイズとドジャースには、カナダ、キューバ、ドミニカ共和国、日本、メキシコ、プエルトリコ、韓国、ベネズエラを含む8つの国・地域にまたがる計13人の海外出身選手が在籍している。
ドジャースの海外出身選手は、エドガルド・エンリケス(ベネズエラ)、キケ・ヘルナンデス(プエルトリコ)、テオスカー・ヘルナンデス(ドミニカ共和国)、キム・へソン(韓国)、大谷翔平(日本)、佐々木朗希(日本)、山本由伸(日本)、アンディ・パヘス(キューバ)、ミゲル・ロハス(ベネズエラ)の計9名。
ブルージェイズの海外出身選手は、セランソニー・ドミンゲス(ドミニカ共和国)、アンドレス・ヒメネス(ベネズエラ)、ブラディミール・ゲレーロJr.(カナダ)、アレハンドロ・カーク(メキシコ)の計4名。