開幕1カ月を終え、公式サイト「MLB.com」は46人の有識者によるMVPの模擬投票を実施。ア・リーグは打率4割をキープするなど好調なスタートを切ったヤンキースのアーロン・ジャッジが満票で選ばれ、ナ・リーグではパドレスのフェルナンド・タティスJr.が選ばれた。また、ドジャースの大谷翔平(30)も8票の1位票を得て3位にランクインした。
ヤンキースのジャッジが、46票の1位票を全て集めたのは妥当な結果だ。5月6日の試合前時点で打率.414、出塁率.503、OPS1.262とほぼ全ての成績でメジャートップ。どれだけ勝利に貢献したかを示すfWARでは3.4、bWARでは3.1の数値だ。
ア・リーグは2位にロイヤルズのボビー・ウィットJr.、3位にレッドソックスのアレックス・ブレグマン、4位に本塁打王(12本=5月6日の試合前時点)に立っているマリナーズのカル・ローリー、5位にガーディアンズのホセ・ラミレスがランクインしている。
ナ・リーグは4人の選手に1位票が分散し、混戦の末にパドレスのタティスJr.が18人の1位票を得て選ばれた。タティスJr.はスーパースターらしい姿を取り戻し、今季は打率.317、OPS.943、8本塁打、8盗塁をマーク。右翼守備も優秀でfWARでは2.1、bWARでは2.4を示している。
タティスJr.に惜しくも及ばなかったものの、17人の1位票を得たのはメッツのピート・アロンソだった。アロンソはOPS1.143と打撃が絶好調で、fWARではタティスJr.を上回る2.3をマークしてナ・リーグ1位に立っている。
そして大谷も8つの1位票を得て3位に入った。大谷はまだ本調子ではないが、OPS.984をマークしており、今季も「40-40」ペースに乗っている。そして4位には1位票4つを獲得したカブスのカイル・タッカー、5位にはコービン・キャロルが入った。そして山本由伸や鈴木誠也も得票している。