復帰戦のボームが3ラン、ナショナルズとの乱打戦制す

同じく復帰した先発ノラは二回途中で降板と苦戦

August 17th, 2025

ナショナルズ9-11フィリーズ】ワシントン/ナショナルズパーク、8月17日(日本時間18日)

1勝2敗で迎えたシリーズ最終戦、フィリーズは先発に復帰したアレック・ボームニック・カステヤノスが打線を活性化。両軍合わせて25安打20得点が生まれた乱打戦を制した。

7月19日から左肋骨骨折で欠場していたボームは、二回に3ランを放ち、5得点を挙げたビッグイニングの口火を切った。さらに安打や失策による出塁で2得点に絡み、復帰初戦から存在感を示した。

「しばらく試合に出られていなかったからこそ、チームの勝利に貢献できて本当に嬉しい。健康でいることが何よりだ」とボームは語った。

一方、前日に休養を取ったカステヤノスも六回に左翼スタンドへ428フィート(約130メートル)の16号ソロを記録。二塁打も放ち、16打席連続無安打の不振を断ち切った。

「打球が中堅や逆方向に飛ぶ時は、調子が良い証拠だ。2日前からその兆しがあったし、今日はとても良い内容だった。今の状態は素晴らしいね」とロブ・トムソン監督は称えた。

ボームは負傷前の直近62試合で、打率.309、長打17本(うち本塁打8本)、33打点を記録。頼れる三塁手の復帰はフィリーズにとって大きな後押しとなる。

「離脱した時の打撃の調子がかなり良かっただけに、帰ってきてくれて本当に大きい。今年は出だしが遅れたが、シーズンが進むにつれてどんどん良くなっていて、守備も素晴らしい。いるだけで打線の厚みが増すし、今日はJT(リアルミュート)がいなかったが、ハーパーの後ろにボームとJTを置けるのは頼もしいね」とトムソン監督も信頼を語った。

他にも、トレイ・ターナーが4打数2安打3得点に加え四球と死球で出塁する活躍で計12安打を放った打線を牽引。通算1500安打にあと1本と迫っている。直近10試合では打率.366(41打数15安打)7得点と好調を維持しており、大台到達も時間の問題だろう。また、ブライス・ハーパーも2打点で大量得点を支えた。

一方で、アーロン・ノラにとっては厳しい復帰登板に。5月14日以来の登板となった右腕は三回に6安打を浴びて6失点を喫し、合計53球を投げ、2回1/3で7安打1四球4三振と打ち込まれた。

「体の調子は良かった。肋骨も足首も、腕も問題なかった。ただ今日は空振りでも凡打でもアウトが取れず、狙ったコースに投げきれなかった。相手にうまく打たれてしまった」とノラは語った。

救援のタナー・バンクス(5勝2敗)が1回2/3を無失点で投げ勝ち投手に。九回にはマックス・ラザーが3ランを浴びて2点差に迫られたが、2日前に右足に打球を受け退場していたヨアン・デュランが登板。全く問題を感じさせず、代打ジェームズ・ウッドを101.8マイル(約163.8キロ)の直球で三振に仕留め、今季21セーブ目を挙げた。