【独自】アレックス・コール、「自分を必要としてくれたチームのために」

October 30th, 2025

ロサンゼルス・ドジャースの新戦力、アレックス・コールがポストシーズンでも存在感を放っている。7月のトレードでナショナルズから移籍してきた外野手は、「ドジャースに来た瞬間に思ったのは『ワールドシリーズに行ける』ということだった」と振り返る。

「トレードが決まった時は『やった。ドジャースだ』って思った。ここでプレーできる数カ月は、人生でも特別な時間になると感じたし、チームの勝利に貢献できるかもしれないという期待もあった」

加入後はその言葉どおり、堅実な守備と勝負強い打撃でチームを支えた。コールはこのチームを「史上最高のロースターのひとつだと思う」と語る。

「トレード期限でフロントオフィスが何が必要か、と考えた時に、『アレックス・コールだ』と思ってくれたことは、自分にとって本当に特別だった。長年の努力が報われた瞬間だったし、自分がやってきたことに対する信頼を感じた」

ナショナルズでは上位打線に回し、守備の要として活躍してきたが、スターが並ぶドジャースでは新たな役割を担う。

「ここではより『チーム第一』の考え方が強い。相手投手へのアプローチも、選手ごとに変える。ボールを広角に打つタイプは慎重に、直球に強い打者は初球からいく。チーム全体で戦略を徹底している」

9番打者として打席に立つとき、後ろには大谷翔平、そしてムーキー・ベッツが控える。プレッシャーは大きいが、「最初は『初球でアウトになったら翔平の打席が減る』なんて考えたりした。でも結局、自分の仕事は出塁すること。自分らしい打撃をして、彼らにつなぐ。それが一番のチーム貢献だと考えて打席に臨んでいる」と説明する。

淡々とした言葉の中に、静かな自信がにじむ。「僕をここに呼んだのは理由がある。『君のプレースタイルが必要なんだ」と言われている。その期待に応えたい」と覚悟を話す。

短期間でチームに溶け込み、プレーで信頼を勝ち取ったアレックス・コール。彼の堅実な一打と守備で、ドジャースの連覇に貢献したい。