初の1試合3本塁打、パへスの覚醒は本物か?

May 7th, 2026

ドジャース12-2アストロズ】ヒューストン/ダイキンパーク、5月6日(日本時間7日)

ドジャースのアンディ・パヘスが絶好調だ。25歳の外野手はアストロズとのシリーズ最終戦で自身初となる1試合3本塁打。12得点と爆発した打線を牽引した。この日の本塁打は4月13日(日本時間14日)以来、21試合ぶりだった。

「打席で自分のやっていることに、大きな自信を持てている。スランプの時もボールをうまく、強く捉えられていた。ただ野手の正面に飛んでいただけ。それでも自分のプランを崩さず、アプローチに自信を持ち続けたことで、ようやく結果がついてくるようになった」とパヘスは語った。

元から守備範囲の広い選手として知られており、昨年のワールドシリーズでもキケ・ヘルナンデスと交錯しながらのスーパーキャッチでチームを救い、2連覇の立役者の一人だった。この日も、七回に背走しながらのジャンピングキャッチをみせた。

スタットキャストによれば、守備防御点を表すOAA(Outs Above Average:平均的な選手と比べてどれだけ多くのアウトを奪ったか)は現時点で上位14%台、昨年は上位3%台。送球の強さはどちらも上位2%台とリーグ屈指の守備力だ。

一方、打撃は守備と比べれば少し見劣りしていた。もちろん、打率.272、出塁率.313、長打率.461は決して悪い数字ではなく、27本塁打と長打力も示していた。しかし、ベテランのスーパースターが揃うドジャースの今後を支える若手としては物足りなさがあったのも事実。特にポストシーズンでは極度の不振に苦しみ、スタメンを譲っていた。

しかし、今季は打撃でもチームを支えている。6日終了時点で打率.336、出塁率.376、長打率.569と飛躍。打率、長打率に加え、OPS(.945)、安打(46)、打点(33)とあらゆる打撃指標でチームトップだ。本塁打は1位のマックス・マンシーにわずか1本差の8本となっている。(この日に固め打ちしたのは事実だが)

だが、この好調は一時的なものなのだろうか。例えば、昨年も4月は絶好調だった。打率.325、出塁率.388、長打率.597、OPS.985など現在と非常に近い水準の打撃成績だったが、年間を通じて継続できなかった。

現在のパヘスにとって好材料なデータは、ハードヒット率の高さだ。スタットキャストによれば、今季はリーグ全体で上位7%台の52.9%をハードヒット(95マイル=153キロ以上の打球)にしており、これは昨年から約16%上昇している。その他の指標も軒並み改善しており、打撃の質が高まっていることが分かる。

一方で良くも悪くも積極的な打撃スタイルは変わっていない。四球は少なく、ゾーン外のボールのスイング率を示すチェイス率も低水準だが、その積極性こそが武器でもある。本人の言葉通り自分のプランを崩さずに、この好調を続けられるのか楽しみだ。