今季のトラウトは相手投手にとって大きな脅威だ。
4月2日カージナルス戦での今季初本塁打を皮切りにそこから3試合連続で大きなアーチを描くと、10日のレイズ戦では1試合2本塁打をマークした。
開幕から2週間ですでに5本の本塁打を放ち、6本で本塁打数の首位に立つジャッジを追いかける。
トラウトが最後にMVPを獲得した2019年には45本塁打を記録したが、その年の4月の本塁打数は6本。今季は4月序盤ですでに5本を打っており、すぐにその数字を追い越し、さらに量産しそうな勢いだ。
好調の鍵はいくつかある。
オフには体を絞った。正確な数字は口にしないが、体つきからオフにハードな練習をしてきたことがうかがえる。
その影響で守備やベースランニングも「軽く感じる」と話す。
またオフにはデータを元に打席での癖を修正した。
「打席で頭を動かす癖があり、それでストライクゾーンが動いていた。それを直したので、しっかりボールを見られるようになったと思う。また以前は(悪球を)四球にしていたのに、ここ数年はチェイスして振ることも多かった。悪い癖を直して本来の自分の打撃ができれば」
今季は左足でタイミングを取る動きは変わっていないが、頭はしっかり固定されている。
トラウトは直近で100試合以上に出場したのは2022年が最後で、2023年は82試合、2023年はわずか29試合に留まっている。
開幕前の本塁打王、MVP候補のランキングでは上位に入っていないケースも多かった。
そういった周囲の声は本人も熟知している。
「もちろん腹が立つよ。今季はフルシーズン戦ってMVPレベルのプレーができることを見せたい。まずは毎試合しっかり戦っていくこと」と語気を強める。
新しい選手や若手も増え、チームを牽引する立場になるが、「昨季、若い選手たちは苦しい状況でも戦い続けてくれた。今季は新しい選手も増えたが、チームの雰囲気はいい。一丸で戦っていく」