エンゼルスの菊池雄星(33)はパドレス戦で9度目の先発に臨み、6回で98球を投げ、7安打4失点、4三振で勝敗はつかなかった。エンゼルスは2点を追いかける九回、ウォードの満塁弾などで6点を取って逆転し、シリーズ初戦を勝利で飾った。
初回、2死から四球と安打で二、三塁のピンチを迎えるも、ボガーツを中飛に打ち取って無失点で切り抜けると、二回は下位打線をわずか9球で三者凡退に抑える。
前回、本拠地でのブルージェイズ戦で6回5安打1失点と好投したが、制球力、また球のキレも上がり、好調さがうかがえる。
好投する菊池に打線も奮起し、三回に1死からティム・アンダーソンがチーム初安打となる右中間への二塁打で出塁すると、続くネトが左翼席へ5号2ランを放って先取点を奪った。
しかしリードをもらった三回、2死からアラエス、マチャドにスライダーをセンター前に運ばれ、一、三塁に。続くメリルに真ん中に甘く入った95.9マイル(154.3キロ)直球をライト前に運ばれ、1点を許す。
さらに一、三塁のピンチで、フィールディングの上手い菊池にまさかのミスが出た。ボガーツのピッチャーゴロをジャンプしてキャッチしたがボールを落とし、低い体勢から焦って投げた球が一塁へ悪送球となり、2人が生還し、逆転を許した。
さらに2死二塁の場面でシーツにレフト前安打を許したが、左翼ルーゴの好返球で二塁走者のボガーツを本塁でタッチアウトし、最少失点で切り抜けた。
四回は1死から四球で走者を出したが、ダブルプレーで無失点に抑える。五回に先頭タティスに低めのスライダーをバックスクリーンに運ばれてさらに1点を失ったが、六回は三者凡退に仕留め、マウンドを降りた。
菊池はチェンジアップ、直球で高い空振り率をマークしたが、チーム打率.266でリーグ2位のパドレスは全員がコンタクトする打撃で、甘く入った球を見逃さなかった。
エンゼルス移籍後、9試合に先発し、防御率は3.72。6試合で6イニングまで投げ、ローテーションを守っているが、いまだに勝ち星に恵まれない。菊池の口癖は「粘って投げていれば、いずれ勝ちはついてくる」だが、一戦一戦我慢強く投げていくしかない。