No.2有望株がデビュー戦でいきなり魅せる

レイズとのカード初戦を制す

July 1st, 2025

アスレチックス6-4レイズ】タンパ/ジョージ・M・スタインブレナー・フィールド、6月30日(日本時間7月1日)

日曜の朝、コルビー・トーマスはまだ眠気の残る中でかかってきた電話で目を覚ました。相手は3Aの監督フラン・リオーダン。その日の試合よりずいぶん早い時間だった。

「『なんでフランがこんな時間に?』って思ったよ」とトーマスは笑う。

驚くトーマスに監督は「今日はオフでいいよ。2連休ってことで」と告げると、少し間を開けてから、朗報を告げた。

「“The Show”に向けて準備するんだ」

「『うわマジか!』って叫んだよ。あの日は一日中ワクワクしてた」とトーマスはその瞬間を振り返る。

2022年にドラフト3巡目でアスレチックスに指名され、MLBパイプラインで球団内2位の有望株にランクされる24歳の外野手は、タンパの地でメジャーデビューを果たした。

デビューは八回。ソダーストロムの代打として登場し、初打席はファウルフライに倒れたが、そのままレフトの守備に入り、素晴らしいプレーを見せた。二塁からホームを狙った走者を刺す正確なレーザービームを披露。逆転を阻止するビッグプレーでイニングを締め括った。

このプレーで勢いに乗ったチームは、直後の九回にバトラーの2点タイムリー三塁打で勝ち越しに成功。6-4でシリーズ初戦を制した。

マイナー通算334試合で66本塁打、104二塁打と長打力を示してきたトーマスは、今季3Aで76試合に出場し、打率.297、OPS.907、17本塁打、70打点をマーク。打点はマイナー全体トップで、長打数(40本)も最多タイだった。

一方で、空振り率の高さ(三振率26.3%)は課題。トーマス本人もその弱点を認識している。

「常に長打を狙っているし、積極的なスイングは捨てたくない。ただ、カウントをうまく使って、相手の失投を待てるようにもなりたい。投手の狙い球に簡単に手を出して凡退するより、先を見据えて一球でも我慢することができれば、その次の球が甘くなる可能性もあるからね」

今後は左投手相手に代打として起用されることが中心になる見込みだが、間違いなく将来の中軸候補。打力だけでなく、走塁と守備でも高く評価されており、外野ならどこでもこなせる点も起用の幅を広げる。

「壁にぶつかってでもアウトを取りたいタイプなんだ。打球が飛んだら、もうピッチャーにはどうしようもない。そこからは俺たち野手の責任。とにかく全力でプレーし続けたい」