※この記事はソーニャ・チェン記者のドジャース担当ニュースレターからの抜粋。
ドジャースは地区首位だが、2週間前まで先発ローテーションをめぐる話題の中心は、いかに苦境をしのぐかだった。
エース格4人のうち3人が離脱、または登板を制限される中、山本由伸(27)と若手投手に大きく頼る綱渡りの投手起用を続けながら、8月3日(日本時間4日午前7時)のトレード期限を注意深く見据えていた。
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今週に入り、ドジャースタジアムを取り巻く状況は、苦境をしのぐ段階から、主力の復帰が間近に迫る段階へと変わりつつある。
トレード期限まで残り4日となった29日(同30日)、アンドリュー・フリードマン編成本部長(49)は、不安定なトレード市場で過大な代償を払うより、負傷者の主力を復帰させることが最優先だと明言した。
フリードマン編成本部長は試合前に語った。
「3人とも負傷の問題はすでに乗り越えた。今は復帰に向けて、どのように状態を高めていくかが重要になる。負傷から戻る選手については、いつも話している。『できるだけ早く復帰させる』のではなく、『復帰させた後、離脱せずにプレーを続けられる状態にする』ことが大切だ。復帰については、非常に良い感触を持っている」
フリードマン編成本部長は、7月に緊急補強を迫られる事態を避けるため、オフから意図的に選手層の厚いメンバーを編成したと説明した。負傷者の復帰を見込みながら、トレード市場では獲得候補を慎重に選べる状況にある。
「現在の戦力には大きな自信を持っている。グラウンド上の能力だけでなく、選手同士のまとまりも含めてだ。だからこそ、いつも通り、今のチームに誰を加える可能性があるのかを慎重に検討していく」
負傷者の復帰は、まずブレイク・スネル投手(33)から始まる。
5月に左肘の遊離物を除去する手術を受けたスネルは29日(同30日)、1Aオンタリオで3度目のリハビリ登板を終えた。4回を1安打、無四球、9三振、無失点に抑えた。
ドジャースは8月6日(同7日)まで休養日がなく、厳しい日程が続く。6人制の先発ローテーションを維持するためにも投手層を厚くする必要があるが、フリードマン編成本部長は、日程上の穴を埋めるためだけにスネルの出場登録を急ぐ考えはないと強調した。長期的な復帰過程を最優先に判断する。
「その点は引き続き話し合っている。繰り返しになるが、復帰後も離脱せずに投げ続けられる状態にすることが大切だ。ブレイクにとって何が最善かを考える必要がある。今回の登板を評価し、現在地を確認したうえで、次の段階を決める。球団側の事情を優先し、選手を適切に復帰させるための過程を曲げる考えはない」
一方、腰のけいれんから復帰を目指すタイラー・グラスナウ(32)は29日(同30日)、ドジャースタジアムで2イニングのライブBPに登板し、大きく前進した。
デーブ・ロバーツ監督(54)は、次の段階としてマイナーでのリハビリ登板が有力との見通しを示した。グラスナウはマウンド上で投球動作を修正した後も、症状はなかったと報告した。
スネルとグラスナウの復帰が近づく中、現在の先発ローテーションも安定している。大谷は当面、打者に専念しており、40人枠に入る投手層も薄い。そのため、ドジャースは現在の先発投手がシーズン中盤に起きる通常の不調を乗り越えられるよう、十分な登板機会を与える方針を明確にしている。
その方針は、今季のドジャースで先発として台頭したジャスティン・ロブレスキー投手(26)にも当てはまる。球団は現在112回2/3に達している投球回を慎重に管理している。昨季は3Aとメジャーで合計118回1/3を投げており、プロ入り後の自己最多に近づいている。
28日(同29日)のマリナーズとのカード初戦では苦しい登板となったが、粘り強く投げ続け、ブルペンの早期投入を避けた。
ロブレスキーは試合後に語った。
「ボール自体はまだかなり良かった。結局、自分でコントロールできることの一つは、試合中に起きていることへ対応することだ。良かった点を持ち帰り、次へ進んでいく」
先発陣以外でも、戦力が戻り始めている。守護神のエドウィン・ディアス(32)は、自身のボブルヘッド人形が配布された29日(同30日)、負傷者リストから正式に復帰。複数の守備位置をこなすキケ・ヘルナンデス(34)も28日(同29日)に出場登録された。
野手の選手層も回復へ向かっている。フリードマン編成本部長は、首の問題から復帰を目指す正捕手のウィル・スミス(31)が専門医の診察を受けた後、良好な状態の日を積み重ねていると説明した。
