アクーニャ、復帰から2試合連続本塁打

左膝前十字靭帯断裂から1年ぶりの復帰

May 25th, 2025

5月23日(金)、ブレーブスとパドレスの第1戦。初回に打席に入ったロナルド・アクーニャを観客は大きな拍手で迎えた。

左膝前十字靭帯断裂から362日ぶりの記念すべき打席で、アクーニャはパドレス先発のニック・ピベッタの93.1マイルの初球を強振。飛距離約467フィート(約142.4メートル)の特大弾を左中間スタンド中段に叩き込んだ。

長いリハビリの末に戻ってきたスターが、文字通り「復活」を告げる豪快なスイングにチームメイトもファンも驚きの様子を見せたが、本人は「兄弟に復帰戦でもしかしたらホームランを打つかもよって話していたんだ。まぁ、あまり意識しないように気をつけていたけど」とケロリとした様子。

前回の出場から150試合以上離脱した選手が初打席で先頭打者ホームランを放つというMLB史上初の快挙となった。

ブレーブスのブライアン・スニッカー監督とクリス・セール投手は、豪快な復帰弾に「やると思っていたよ」と笑顔で語り、さらにセールは「アクーニャは一人で球場の雰囲気を一変させられる選手。今日のホームランは、これまで見てきた中でも特にクールな瞬間だった」と称賛した。

三塁手のオースティン・ライリーも「アクーニャは本当に野球が大好きで、復帰をすごく楽しみにしていた。あれだけのケガを乗り越えてここまで来たことを僕たちは心から誇りに思っている」と話した。

アクーニャは2023年に史上初の40本塁打、70盗塁を達成し、ナ・リーグMVPを獲得したが、手術後は復帰に向けて慎重かつ計画的にリハビリを重ねてきた。

「前回のACL断裂(2021年)では復帰を急ぎすぎた。でも今回は焦らず、準備が整うまで時間をかけたおかげで、今は100%の状態」と笑顔を見せたものの、「1年以上もチームメイトとプレーできなかったし、ファンの前でもプレーできていなかったから、とてもうれしかったけれど、試合に負けてしまったから」と復帰戦を勝利で飾れなかったことに少し表情は曇った。

しかしその翌日、自らの一振りで勝利を呼び込んだ。

24日(土)のパドレスとの第2戦では2点リードで迎えた六回、パドレス3番手のアレク・ジェイコブのスイーパーを左中間席に叩き込み、2試合連続の2点本塁打でチームの勝利に貢献した。

ブレーブスは現在25勝26敗でナ・リーグ西地区3位につける。復帰したアクーニャがここからチームの救世主的な活躍をするか注目したい。