元チームメイトのイエリチがイチロー氏の殿堂入りを祝福

July 27th, 2025

イチロー氏がアジア人初の米野球殿堂入りし、その記念式典が27日(日本時間28日)にニューヨークのクーパーズタウンで行われる。

MLBにはイチロー氏を慕う選手が多いが、マーリンズ時代に一緒にプレーをしたクリスチャン・イエリチ(ブルワーズ)もその一人だ。

「イチローの努力と野球への情熱と愛情が認められて本当にうれしい。通算3000安打の瞬間を目撃したこと、数年間チームメートとして過ごせたことは本当に貴重な経験だった。殿堂入りは大きな意味があるし、本当にうれしい。おめでとうございます!」

イエリチは2010年にドラフト1巡目でマーリンズに入団し、マイナーでのプレーを経て、2013年7月にメジャー昇格。2015年から2017年までの3年間をイチロー氏とプレーした。

「どんなときでも同じ準備をする姿勢、試合に出る出ないに関わらず、同じルーティンをこなし、常に野球を愛し、最善を尽くす姿勢。そういったことをイチローから学んだ」と振り返る。 

当時40歳のイチロー氏の野球に対する姿勢は、25歳のイエリチに大きな影響を与えた。同じ右投げ左打ちの外野手で、一緒に過ごす時間も多く、「イチローチルドレン」という愛称までついた。

「イチローはとても面白い人で、僕を弟のように可愛がってくれた。一緒にいてとても楽しかったし、最高のチームメートだった」と懐かしむ。

イチロー氏がメジャー1年目から10年間、打率3割超、200安打超えをマークしたのは周知の事実だが、刺激を受けたイェリッチも、2016年、2017年には安打数はもちろん、二塁打、本塁打が増加し、出塁率、OPSも高い数字を記録している。ブルワーズに移籍した2018年には、打率.326、34本塁打、OPS1.000の活躍でナ・リーグMVPに輝き、翌2019年も打率.329、44本塁打、OPS1.100の好成績でMVP投票2位をマークするなど、才能を開花させた。

今季メジャー13年目を迎えるイエリチは、チームリーダー的な役割も担っている。ルーキー右腕のジェイコブ・ミジオロウスキーをはじめ、チームには若手選手やマイナーリーグから上がってきたばかりの選手も多い。

「若い選手たちを助けることが今の自分の役割だと思っている。昨年、腰の手術をして守備の機会は減ったが、チームのためならどのポジションでも構わない。与えられた役割を全うしたい」

指揮するパット・マーフィー監督は「投手、野手ともベテラン勢が若手を牽引してくれているのが大きい。チームの雰囲気、ケミストリーは長いシーズンでとても大事だからね」とイエリチらベテラン選手に感謝する。

チームはシーズン序盤から快進撃を続けていたカブスをとらえ、ナ・リーグ中地区の首位に立ったが、「順位表を見るのはシーズン最後の2週間くらいからだよ。今は勝敗や順位表に一喜一憂している場合じゃない。シーズンはあと2カ月以上あるからね。チーム一丸で毎日しっかり戦って、勝ちを積み重ねていきたい」とイエリチは気を引き締める。

偉大な先輩の精神を受け継ぐ33歳は、若手を牽引しながら、一戦一戦、全力を尽くしていく。