【ツインズ8-9ブルワーズ】 ミネアポリス/ターゲットフィールド、6月22日(日本時間23日)
ツインズとのカード最終戦にブルワーズは17安打9得点で勝利。両軍計17得点35安打の打ち合いを制し、3連戦をスイープした。
今週末のブルワーズ打線の勢いを「好調」と表現するのは控えめすぎるだろう。3試合で計35得点・47安打。金曜と土曜には本塁打なしで26得点を挙げたが、この日はリース・ホスキンスの12号ソロとブライス・トゥーラングの5号3ランが飛び出した。
最大の特徴は打線のどこからでも点が奪えることだ。先発出場した9人中7人が2安打以上。3連戦全てを「9番・ショート」で出場したジョーイ・オルティスは5打数2安打で4試合連続のマルチ安打となった。
「われわれは、かなり完璧に近いチームになれる。いい守備ができるし、いい走塁もできる。打撃も投手陣もいい。そして何よりチームとしてまとまっている。それが最も重要なことだ」とパット・マーフィー監督は自信を語る。
マーフィー監督は3試合連続で同じ9人をスタメン起用し、それぞれが驚異的な成績を残した。その3日間の結果が以下の通りだ。
- サル・フリーリック(外野手):14打数7安打、4打点
- ジャクソン・チューリオ(外野手):12打数3安打、4打点、1盗塁
- クリスチャン・イェリッチ(DH):14打数8安打、10打点、1盗塁
- ウィリアム・コントレラス(捕手):11打数2安打、2打点
- ブライス・トゥラング(二塁手):13打数5安打、4打点
- リース・ホスキンス(一塁手):11打数4安打、2打点
- アイザック・コリンズ(外野手):11打数4安打、3打点、1盗塁
- ケイレブ・ダービン(三塁手):13打数5安打、1打点、1盗塁
- ジョーイ・オーティス(遊撃手):14打数7安打、3打点
全員が打点を記録し最低1試合以上でマルチ安打を記録。得点パターンも幅広く、特定の打順に頼らない攻撃力が魅力だ。
「1番から9番まで誰でも結果を出せる。そこにたどり着くまで少し時間はかかったけどね。特に下位打線は、以前は結果が出ていなかった。今後も調子の波は間違いなくあるだろうが、しっかりと出塁して、積極的に次の塁を狙うようなプレーをすれば、われわれは特別なチームになれる」
この積極的な攻撃を象徴していたのが2点を挙げて逆転に成功した三回。フレリックの内野安打、チューリオのセーフティバントでチャンスを作ると、イェリッチのタイムリーで1点を奪う。浅い打球だったが、チューリオは果敢に三塁まで進み、それがその後の犠牲フライでの得点につながった。
「これが自分たちのプレースタイルだ。特別な魔法なんてないよ。ただ、自分たちがどうプレーすれば良いかを理解している。それを実行できている時は、かなり強いチームになる」と指揮官は語った。
4連勝と波にのるブルワーズ。6月の残りは、明日からのパイレーツとの3連戦、1日挟んでロッキーズとの3連戦となっている。