主砲クリスチャン・イェリッチを失っても、好調ブルワーズに問題はなかった。
初回、イェリッチがレンジャー・スアレスの投球を右手に受け、打撲のため次の打席を待たずして途中交代。しかし、その打順に入った代打ジェイク・バウアーズが終盤に試合を決める一打を放ち、フィリーズとの3連戦をスイープする5-2の勝利を収めた。
元々イェリッチの代わりには、エリック・ハースが起用されていたが、七回にトレイ・ターナーのエラーで同点に追いついたタイミングで、監督パット・マーフィーは代打にバウアーズを起用。これが見事に当たり、勝ち越しとなる2点二塁打でチームにリードをもたらした。
先発のホセ・キンタナは5回を投げ2失点。左肩の炎症により5月9日以来の登板となったが、しっかりとした内容で試合を作った。
ブルワーズがフィリーズに対してスイープするのは、2015年6月29日〜7月2日の4連戦以来、実に10年ぶりである。
「強いチームになるには、試合を通して粘り強くプレーして、チャンスを逃さないことが重要だ。1球1球が大事になる」とパット・マーフィー監督。「相手は本当に素晴らしいチームで、ナ・リーグで一番の成績を残している。良いシリーズになったよ」
「彼ら(ブルワーズ)は本当に良いチームだった。シリーズを通して打線が活発だったし、いつもいい投手陣を揃えている。こういうチームに勝とうと思ったら、無駄なアウトは与えられないし、もっと得点して、より良いプレーをしないといけないね」とターナーも相手チームに称賛を送った。
これでブルワーズの連勝は7に伸び、2023年8月の9連勝以来の最長記録となった。成績は32勝28敗で、今季初めて貯金4を記録した。
終盤の猛攻もあり、ブルワーズは7連勝中に48得点、1試合平均6.86点を記録した。それ以前の5月の22試合ではわずか67得点(平均3.05点)で、9勝13敗、そのうち6試合が完封負けだった。
「この結果は、間違いなく今後に向けた自信につながる」とバウアーズ。「自分たちはどんな相手とも戦えることを示せた。正しいプレーをして、目指している野球ができれば、それが結果に表れる」
「シーズン序盤はまあまあ良かったけど、その後ちょっと勢いが落ちた。この連勝で、また少し自分たちらしさを取り戻してきた気がする」と監督も自信を覗かせた。
約1年前、ブルワーズは5連勝で敵地に乗り込んだが、接戦の末フィリーズに3連敗を喫した。
マーフィー監督は「今年の方が、当然いい結果だった」と述べたうえで、昨年の敗戦からチームが多くを学んだと語る。その結果としての3連勝。これが、チームにとって重要な「現在地の確認」になることを期待している。
「我々にとって良い指標になる。野球界で最も強いチームの一つであるフィリーズと対戦して、互角以上に戦うことができた。これは大きな意味を持つよ」
ブルワーズにとってさらに自信となるのは、この3連戦を違ったスタイルでそれぞれ勝利したことだ。金曜日はイェリッチが2本の本塁打を放ち、DL・ホールとクイン・プリースターが好投。土曜日は初回から打線が爆発し、四回終了時で12-0の大量リードで試合を決定づけた。日曜日は序盤はなかなか打てなかったが、粘り強さを発揮し七回の3得点で逆転勝利を掴んだ。
「彼ら(フィリーズ)を相手に、しかも敵地でスイープできるなんて素晴らしいことだ」とイェリッチ。「でも、これからの試合でもしっかりプレーしないと意味がない。今日の結果で、自分たちがしっかりした野球をすれば強豪チームと渡り合えると分かったのはいいことだけど、残り4カ月間しっかり戦い続けないといけない。やり続けて、あとは結果を待つだけさ」
