怪物ミジオロウスキー、ドジャース戦12三振の好投

ドジャースから12三振はエンゼルス時代の大谷以来

July 9th, 2025

ブルワーズ3-1ドジャース】ミルウォーキー/アメリカンファミリー・フィールド、7月8日(日本時間9日)

細身の体から100マイルを投げる怪物投手、23歳のジェイコブ・ミジオロウスキー。6月12日にメジャー昇格すると、とんとん拍子で勝ち星を重ね、4試合で3勝1敗・防御率3.20、6月のナ・リーグ最優秀新人賞を受賞するなど話題を集めた。

対戦してみたい選手の一人に「大谷翔平」を挙げていたが、メジャー昇格から1カ月も経たずにその夢は実現した。

「ルーキーとして初球は挨拶がわりに100マイルの速球を投げるの?」と尋ねると、「ルーキーはみんな、そういう配球をしがちで相手にも読まれてるからどうしようかな。絶対に初球で速球って思ってるよね」と笑いながらそう応じた。

初回、先頭打者の大谷に投げた初球は100.3マイル(161.4)の速球。

名刺がわりの初球を大谷が見逃すと、2球目は内角低めのカーブで空振りを奪い、ツーストライクに追い込んだが、3球目、88マイル(141.6キロ)のカーブをセンターバックスクリーンに31号先制ソロを運ばれた。

「翔平なら打つと思ってたからね(笑)。でも、そのあとは自分のピッチングをして、自分のゲームをするだけだと思ったよ」と苦笑い。

その言葉通り、100マイル超の速球とスライダーでベッツ、フリーマン、パヘスから3者連続三振を奪った。

三回無死2塁で大谷を迎え、ここでも初球100.6マイル(161.9キロ)の速球で空振り、96マイル(154.5キロ)スライダーでファウルを奪い、ツーストライクまで追い込んだ。大谷も粘り、2-2からの8球目、低めのカーブで空振り三振を奪うと、ミジオロウスキーは右手でガッツポーズ。続くベッツをセンターフライ、フリーマンから空振り三振を奪い、無失点に抑えると飛び跳ねながらガッツポーズをし、「イエス!」と雄叫びを上げる場面も。

ここまで4試合の最多投球数は86球で、前回のメッツ戦では72球で交代している。この日は五回を終わって74球だったが、指揮官は好調のミジオロウスキーを六回もマウンドに送った。

先頭大谷に四球を許し、無死の走者を出すと、続くベッツに98.9マイル(159.2キロ)の速球を内野安打にされ無死一、二塁のピンチに。しかし三塁手の好守備で大谷を本塁でアウトにし、無失点で切り抜けると、顔を紅潮させて右手でガッツポーズを作り、飛び跳ねながらダグアウトに引き揚げた。

ドジャース打線から奪った三振数は12個。強力打線から最後に12三振を奪ったのは、くしくもエンゼルス時代の大谷以来(2023年6月21日)という快挙だ。

この日の最速は大谷への101.6マイル(163.5キロ)で平均99.7マイル(160.5キロ)をマークし、42球のうち21球で100マイルを超えた。軸になる速球に加えて、落差の大きいカーブも効果的に使った。

過去4試合では34球しか投げていないカーブをこの日は19球投げ、8つの空振りを奪った。

「上からしっかり投げ下ろす意識で投げた。自分の球を信じて、ビル(捕手)のサインを信じて、そこにしっかり投げ込むことができた」と振り返る。

前回のメッツ戦ではテンポも悪く、また武器の下半身が少しブレたため、球速、制球力ともに低下した。「修正すべき点は分かっているから」と強気のコメントに嘘はなく、しっかり修正し、ドジャース打線を4安打に抑えた。これでチームはドジャース戦のシリーズ勝ち越しを決め、ナ・リーグ中地区首位のカブスに2.5ゲーム差に迫った。

「たくさんのお客さんが来てくれて、とても感謝しています。めちゃくちゃ楽しい登板だった」

23歳右腕、ジェイコブ・ミジオロウスキー。これからどんなキャリアを築いていくのか、要注目だ。