【ブルワーズ3-1カブス】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、10月11日(日本時間12日)
ブルワーズのシーズンはまだ続く。「勝てば突破、負ければ敗退」の、カブスとのナ・リーグ地区シリーズ(NLDS=5回戦制)第5戦を制したブルワーズが、ドジャースが待ち受ける、ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS=7回戦制)に進む。
ブルワーズが前回NLCSに進出したのは2018年。この時もドジャースとの対戦で、最終第7戦までもつれたシリーズは、ドジャースが制した。当時の指揮官は、現カブス監督のクレイグ・カウンセル(2016〜2023まで指揮)だった。
今シリーズで、4試合連続で初回に本塁打を放っていたカブス打線を抑えるべく、パット・マーフィー監督は守護神のトレバー・メギルを先発に起用。右腕はその期待に見事に応え、1三振を含む3者凡退で、カブス打線の初回連続得点を止めた。
二回からは、若き剛腕が躍動した。新人右腕のジェイコブ・ミジオロウスキーは先頭の鈴木誠也に同点ソロを浴びるも、そこから立て直し、4イニングを投げ3安打、3三振の力投。レギュラーシーズンでは、豪速球を武器に類まれな才能を発揮してきたが、安定感の無さが課題だった。そして迎えた今季最も重要な登板。いきなり出鼻を挫かれたが、それ以上は崩れなかった。
計5人の継投で、カブス打線を1点に抑えたブルワーズ投手陣。4番手のチャド・パトリックは六回、1死一、二塁で登板すると、鈴木とハップを連続で打ち取りピンチを脱した。そのまま七回も3人で抑え、1回2/3で3三振を奪った。
素晴らしい継投リレーに、打線は本塁打で応えた。初回にウィリアム・コントレラスが先制のソロを放つと、四回にアンドリュー・ボーンのソロで勝ち越し。七回には、ブライス・トゥラングが貴重な追加点となるソロを放って3-1と突き放した。
最後は、メリルの負傷離脱中に、レギュラーシーズンでも抑えを務めたアブナー・ウリーベが八、九回を締めた。7年前の雪辱を果たすべく、13日(日本時間14日)から、本拠地・ミルウォーキーでドジャースを迎えうつ。