ハーパー、スランプ脱出に決意のヘアカット!?

May 16th, 2025

野球選手と髪の毛、髭は切っても切れない関係にある(かもしれない)

験を担いで髪や髭を伸ばす選手もいれば、スランプ脱出のために髪を切ったり、髭を剃る選手もいる。

フィリーズのブライス・ハーパーもおそらくその一人だ。

4月20日までの22試合では打率.272(81打数22安打)、5本塁打、14打点、OPS.910を記録と好調だったが、その後の19試合では打率.189(74打数14安打)、2本塁打、8打点、OPS.615と打撃不振に陥っている。

5月12日(月)のカージナルス戦、ハーパーは新しい髪型でクラブハウスに現れた。

不振脱出に向けて決意の断髪か、あるいは気候が良くなってきたのでさっぱりしたかったのか。

ハーパーは以前、打撃不振に陥った際、髭をさっぱりと剃った。

理由を問われると、「言わなくても皆、分かるでしょう?いちいち聞かないでよ」とうそぶいたが、髪を切ったり、髭を剃ってなんとか運気を良くしたいと気持ちは分からなくもない。

「打撃に好不調の波があり、(ブライスは)フラストレーションを感じている。打席でバランスが少し崩れているし、厳しいコースも多い」と、フィリーズのトムソン監督はハーパーの状況を説明する。

今季、ハーパーは「打てる球」、すなわちストライクゾーン内の投球が少ない打者の一人だ。12日(月)の時点でゾーンに入った球を打たれた割合はわずか42.9%で、これはMLBの打者277人(最低300球)の中で最下位だった。カージナルス初戦では18投球のうちゾーン内の球はわずか5投球(27.8%)で、完全なボール球も何球かあった。

今季は変化球にも苦しんでいる。直球で対戦する割合は、12日(月)の試合前でキャリア最少の速球数(45.4%)。これまで49.3%を下回ったことは一度もなかった。カージナルス初戦で18球のうち、直球はわずかわずか6球(33%)だった。

ちなみに新しいヘアカットの初戦は3打数無安打、1四球だったが、初回はゾーン外のカーブで空振り三振、三回は四球、五回はシンカーでゴロアウト、七回はスライダーで見逃し三振という結果だった。

とはいえ、5月に入り、調子はやや上向きで5月4日と6日にはホームランを含むマルチヒットを記録したほか、10日(土)のガーディアンズ戦では本塁打を含む3安打を放っている。

新しいヘアカットでさらなる安打量産なるか。