米メディア「ジ・アスレチック」の報道によると、カージナルスは現在、三塁手ノーラン・アレナドと「左打者のうち少なくとも1人」をトレードで放出することに注力しているという。放出が検討されている左打者の中にはブレンダン・ドノバンとアレック・バーレソンも含まれる。今季オールスター初選出を果たしたドノバンは汎用性も高いため、トレード市場で特に大きな関心を集めており、シルバースラッガー賞に輝いたバーレソンも優れた打者だ。しかし、ドノバンはあと2年、バーレソンはあと3年保有できるため、この両選手の放出をカージナルスに決断させるためには、他球団は「圧倒的なトレードオファーを提示する必要がある」との見方が強い。
MLB.comでカージナルスを担当するジョン・デントンは25日(同26日)、カージナルスが一塁手ウィルソン・コントレラスのトレードを希望していることを伝えた。ただし、コントレラスはアレナド同様に全球団に対するトレード拒否権を持っており、コントレラス自身が「若手の力になりたい」と残留を希望しているため、実際にトレードが実現するかどうかは未知数だ。
ブルーム編成本部長のもと、ファーム組織の立て直しを図るカージナルスだが、今後実際にどれくらいの主力選手がトレードされるかはまだ分からない。しかし、ハッキリしているのは、エース右腕グレイの放出がチーム再建の第一歩に過ぎないということだ。カージナルスの主力選手をめぐるトレード報道は、今オフの移籍市場を賑わせていくことになりそうだ。