王者ドジャース、ベリンジャーとの「再会」に興味

2017年新人王、2019年MVPのスター外野手

November 19th, 2025

コディ・ベリンジャーはキャリア序盤にドジャースで大きな成功を収めた。2017年にナ・リーグ新人王、2019年にナ・リーグMVPを受賞し、2020年にはワールドシリーズ制覇を経験。ところが、ケガの影響もあって2021年以降は急激に成績が悪化し、最終的に2022年シーズン終了後、ドジャースから翌年の契約を提示されず、ノンテンダーFAとなった。

しかし、ベリンジャーのドジャース時代は第2章を迎えるかもしれない。ESPNのジェフ・パッサンによると、ワールドシリーズ連覇を達成したドジャースは、外野手補強を目指す中でベリンジャーに興味を示しているという。

ドジャース退団後、ベリンジャーは2023年にカブスで復活を遂げ、シルバースラッガー賞とカムバック賞を受賞。ヤンキースへ移籍した今季は、MVPに輝いた2019年以降では最多となる29本塁打を放ち、98打点、OPS.813をマークした。ファングラフス版のWARは4.9を記録し、外野手9位の好成績だった。

ベリンジャーは外野の全3ポジション(と一塁)を守ることができ、今季はOAA(Outs Above Average:平均よりどれだけ多くアウトを奪ったかを表す守備指標)で+7、フィールディングランバリュー(守備による得点貢献度)でも+9を記録するなど、平均以上の守備力を持っている。ヤンキースでプレーした今季は左翼手としての出場機会が多く、左翼手が打率.229、長打率.385と不振だったドジャースにとって、大きなアップグレードとなることは間違いない。また、走塁面でもチームに貢献できる選手であり、直近4シーズンで3度の2ケタ盗塁を記録している。

2014年ナ・リーグMVPのクレイトン・カーショウが引退したドジャース。外野手補強としてベリンジャーを獲得し、来季の打線は大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、ベリンジャーの「MVPカルテット」が上位に並ぶことになるかもしれない。