フリーエージェント(FA)市場の目玉だったカイル・タッカーが4年2億4000万ドル(約360億円)でドジャースと合意し、ボー・ビシェットも3年1億2600万ドル(約189億円)でメッツと合意したことが明らかになっている。この流れを受け、FA市場に残っている大物、コディ・ベリンジャーもオプトアウト(契約破棄)の権利が付属した短期高額契約を結ぶことになるのだろうか。
ジ・アスレチックのブレンダン・カティ記者は、タッカーとビシェットの契約がどのような影響を与えるかという点も含め、ベリンジャーをめぐる市場について分析している。カティ記者によると、「年平均3000万ドル(約45億円)を超える7年契約」というベリンジャー陣営の要求は変わっていないようだ。
各チームの補強が進む中、ヤンキースがベリンジャーと再契約を結ぶ可能性は高いとみられているが、ヤンキースの提示条件は5年1億6000万ドル(約240億円)と言われており、ベリンジャー陣営の希望条件とは大きな乖離がある。ただし、ヤンキースは2年目と3年目のシーズン終了後にオプトアウトの権利を設けるなど、譲歩する姿勢も見せているという。
タッカーは2年目と3年目のシーズン終了後、ビシェットも1年目と2年目のシーズン終了後にオプトアウトの権利を与えられており、短期間で好成績を残したあと、再びFA市場に出て、長期契約を狙うことが可能になっている。ベリンジャーも希望通りの7年契約が得られないのであれば、オプトアウト付きの短期契約にシフトしていく可能性もゼロではないだろう。ただし、まだ20代のタッカー、ビシェットとは異なり、ベリンジャーはすでに30歳のため、残りのキャリアをカバーするような長期契約を早めに結んでおきたいという思惑も理解できる。
ベリンジャー獲得を狙っているチームがヤンキースだけではないという点にも注意が必要だ。ジ・アスレチックのウィル・サモン記者によると、ビシェットを獲得したメッツは引き続きベリンジャーに関心を示しているという。また、タッカーやビシェットの争奪戦に加わっていたブルージェイズとフィリーズも打線強化の代替案としてベリンジャー獲得に乗り出す可能性がある。
ヤンキースが今オフの最重要事項に掲げているベリンジャーとの再契約は実現するのか。どれくらいの契約規模になるのかという点も含め、今後の動向が注目される。