ドミニカ共和国のプホルス監督、豪華すぎる布陣に「うれしい悲鳴」

December 12th, 2025

ワールドベースボールクラシックの優勝候補の常連、ドミニカ共和国。2026年大会では、国を代表する野球のレジェンド、アルバート・プホルスが監督に就任することが決まり、さらに注目を集めている。

最大の課題は、才能あふれる選手たちの中からどう30人のロースターを決め、限られた出場機会をどう配分するかだ。

特にサードのポジションが頭を悩ませるポイントになっている。ジュニオール・カミネロがロースター入りし、マニー・マチャド、ホゼ・ラミレスといった実力者たちも参加予定で、プホルス監督は戦略を立てながら調整している。

プホルス監督は、「サードを守れる選手が3人いる。大事なのは、彼らに打席を与え、才能を最大限に活かして勝利に繋げる方法を見つけることだ。カミネロをサードに置いて、次はDHで、という形にはまだ決めていない。スーパースターが多すぎるのはうれしい頭痛だ。全員に輝く瞬間があるだろうし、その瞬間がチームの勝利に繋がるからね」と話す。

アルバート・プホルス監督とゼネラルマネージャーのネルソン・クルーズは、チームに貢献したいと熱望している選手が多いことを誇りに思う一方で、そのバランスをとる難しさを感じている。

ドミニカ共和国代表チームは、確定した選手、最終承認を待つ選手、最終的にロースターに選ばれる選手たちを含めると、内野にはカミネロ、ラミレス、マチャド、ヘラルド・ペルドモ、エリー・デラクルーズ、ジェレミー・ペーニャ、ウィリー・アダメス、ケテル・マルテ、ブラディミール・ゲレーロJr.が揃い、外野はフアン・ソト、フェルナンド・タティスJr.、フリオ・ロドリゲスといった強力なメンバーが名を連ねる可能性がある。

投手陣も圧巻だ。サンディ・アルカンタラ、フレディ・ペラルタ、クリストファー・サンチェス、フランバー・バルデス、ルイス・カスティーヨが揃い、強力なローテーションを形成。さらに、ブルペンにはカルロス・エステべス、ヨアン・デュラン、ブライアン・アブレイユ、アブナー・ウリーベ、ロニー・エンリケス、カミロ・ドバルといった投手たちが控えており、攻守ともに豪華布陣だ。

しかし、華やかな顔ぶれと裏腹に、勝利への道は決して簡単ではない。2013年の優勝以来、ドミニカ共和国は過去2大会で6勝4敗。2017年は2次ラウンド、2023年はグループステージで敗退している。

「クラシックの話をすれば、期待は常に高くなる。それはわが国のチームだから当然のことだ」とクルーズGM。豪華すぎるロースターがもたらす「うれしい悲鳴」の行方は、2026年WBCで明らかになる。

まず最初の目標は、マイアミで行われるグループDを突破して2次ラウンドに進むことだ。ドミニカ代表は、ここでベネズエラ、ニカラグア、オランダ、イスラエルと対戦する。

過去のクラシック同様、マイアミは熱気に包まれることが予想される。プホルス監督は、昨年、ドミニカ冬季リーグでレオネス・デル・エスコヒードを率いてリーグ優勝を果たし、さらに2025年のカリビアンシリーズもメヒカリで制している。スター選手を率いて戦う大会では、監督としてのキャリアをさらに積むチャンスだ。

「みんなプロだ。勝利への責任を理解している。前回のクラシックで失敗したプレッシャーはあるかもしれない。でも最終的には、自分の国を代表することが大切なんだ」