【ドジャース5−1ブルワーズ】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド 5月24日(日本時間25日)
昨年10月のナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦で見せた圧巻の完投劇から約7カ月。ドジャースの山本由伸が、再びブルワーズ打線を相手に、試合を支配する投球を披露した。
山本は7回を投げ、7安打1失点、3三振、92球(ストライク60球)。立ち上がりからテンポよくアウトを重ねて主導権を握った。唯一の失点は二回。先頭打者への死球から連打で1点を失ったが、以降は粘りの投球で追加点を許さなかった。
デーブ・ロバーツ監督は「完全にコントロールしていた。カーブは万全ではなかったが、それでも投げ切った。スプリットも速球も良かった」と称賛した。
課題の立ち上がりも、この日は安定していた。また昨季ブルワーズ戦では初回途中で崩れたが、この日はわずか9球で無失点で切り抜けた。ブルワーズ打線の強い当たりも目立ち、95マイル(約153キロ)以上の打球を7本浴びたものの、山本は要所を締め、防御率は3.09に良化した。
「相手が積極的に振ってきたので、コースを丁寧に突くことを意識した。一人一人に集中して投げた。走者を出した場面もあり、より精度を意識した」と山本。捕手のドルトン・ラッシングも「最初から積極的に振ってきれて、われわれのゲームプランを助けてくれた。結果的にヨシが長いイニングを投げられた」と振り返った。
山本は今季9本塁打を浴びているが、この日は長打を許さず。六回には連打でピンチを背負ったものの、最後はアンドリュー・ボーンを低めのスプリットで併殺に仕留めて切り抜けた。
指揮官は「ビッグゲームで結果を出すのがエースだ。プレッシャーの中でも必要な球を投げ切れる。状況に応じて三振も併殺も取れる。昨年のポストシーズンでそれを証明した」と称賛した。
山本は前回登板でも7回1失点と好投しながら黒星を喫していたが、この日は打線の援護もあり勝利投手に。カイル・タッカーが2試合連続三塁打で流れを作り、アンディ・パヘスが五回に2ランを放って試合を決定づけた。
山本の降板後はウィル・クラインとタナー・スコットがそれぞれ無失点で締め、チームの連続無失点記録は38イニングに到達。2017年のガーディアンズの38回2/3に次ぐメジャーでも屈指の記録となった。
流れを作ったのは先発・山本だった。試合を壊さずにイニングを消化し、ブルペンへとつなぐ本来の役割を果たした。
今季も“試合を作るエース”として、その存在感を発揮している。
