ピート・クロウ=アームストロングが、ナ・リーグMVP争いで存在感を増している。走攻守すべてでトップクラスの数字を残し、今季は打撃でも大きな進化を遂げた。
今季は37本塁打、32盗塁。40本塁打、40盗塁の「40-40」まで、あと3本塁打、8盗塁8に迫っている。
昨季も31本塁打、35盗塁を記録した24歳が、さらにレベルアップしている。その変化を示しているのが、打撃データだ。
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選球眼が大きく向上
最も大きな変化のひとつが、ボール球への対応だ。昨季はボール球に手を出す割合が高く、ゾーン外の球を振る割合は41.7%。四球率も4.5%で、メジャー全体の下位4%にとどまっていた。
それが今季は一変。ゾーン外の球を振る割合を34.2%まで減らし、ボールを見極めることで四球率は11.7%まで上昇。メジャー全体でも上位21%の水準となった。出塁率も昨季の.287から今季は.377へ大幅に上昇。
ボール球を追いかける場面が減り、打つべき球を見極められるようになった。その変化が、クロウ=アームストロングの打撃全体を大きく押し上げている。
コンタクトの質も向上
選球眼だけではない。打球の強さを示すハードヒット率も、昨季の41.6%から今季は48.8%へ上昇し、メジャー全体の上位10%に入る水準まで伸びた。
甘い球を見逃さず、捉えた球を強く飛ばす。その結果、打撃による得点貢献を示す指標も、昨季の「10」から今季は「40」まで上昇。メジャー全体で最高水準の数字を記録している。
選球眼とコンタクトの質。その2つがかみ合い、メジャートップクラスの打者へと成長を果たした。
走攻守すべてでトップクラス
中堅手としての守備力もメジャー最高峰だ。守備による得点貢献を示すOAAは「23」でメジャー全体トップ。さらに走塁による得点貢献を示す指標も上位2%に入っている。
打って、走って、守る。
打撃だけでなく、守備と走塁でもメジャー屈指の数字を残す。走攻守のすべてでチームに貢献している。
歴代6人に続けるか
メジャーで1シーズンに40本塁打、40盗塁を達成する「40-40」は、球史に残る偉業だ。
これまで達成したのは、6人だけだ。
- ホセ・カンセコ(1988年、アスレチックス)42本塁打、40盗塁
- バリー・ボンズ(1996年、ジャイアンツ)42本塁打、40盗塁
- アレックス・ロドリゲス(1998年、マリナーズ)42本塁打、46盗塁
- アルフォンゾ・ソリアーノ(2006年、ナショナルズ)46本塁打、41盗塁
- ロナルド・アクーニャJr.(2023年、ブレーブス)41本塁打、73盗塁
- 大谷翔平(2024年、ドジャース)54本塁打、59盗塁
40-40まで、あと3本塁打、8盗塁。残り25試合でクロウ=アームストロングカブスが球史に名を刻む偉業を達成できるか注目したい。