オプトアウト(契約破棄)の権利を行使してレッドソックスからフリーエージェント(FA)となったアレックス・ブレグマンは、今オフのFA市場における目玉選手の1人だ。すでに多くのチームが獲得に興味を示しており、複数球団による争奪戦が繰り広げられているが、新たなチームが争奪戦に加わった。
16日(日本時間17日)、MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者が報じた情報によると、ダイヤモンドバックスもブレグマン獲得に興味を示しているという。
最も積極的にブレグマン獲得を狙っているとみられるのは、再契約を目指すレッドソックスとカイル・タッカーが抜けた打線の強化を目指すカブスだ。特にレッドソックスはブレグマンとの再契約を「最優先事項」に掲げている。また、カブスはブレグマンとオンライン面談を実施したことが報じられている。
しかし、ダイヤモンドバックスも今季途中にエウヘニオ・スアレスをトレードで放出したあと、主に三塁で起用されたブレイズ・アレクサンダーが打率.230、7本塁打、OPS.706と目立った結果を残せなかったため、オールスター3度のスター三塁手を獲得し、内野の穴を埋めたいと考えているようだ。
ここで気になるのが、トレードの可能性がさかんに取り沙汰されているケテル・マルテの動向だ。ダイヤモンドバックスはスター二塁手マルテの放出を前提として、ブレグマン獲得に動いている可能性がある。当初、若手有望株のジョーダン・ローラーを来季から三塁のレギュラーとして起用することが予想されていたが、ブレグマンを獲得して三塁を埋め、マルテ放出で空く二塁にローラーを置くことも可能だ。
ちなみに、レッドソックスはマルテ争奪戦にも加わっており、マルテを獲得する有力候補の1つに挙げられている。今季レッドソックスでプレーしたブレグマンと、ダイヤモンドバックスでプレーしたマルテが、来季は所属チームを入れ替える可能性もありそうだ。