ドジャースの先発左腕エリック・ラウアーが、新天地で復活の兆しを見せている。
5月11日にブルージェイズからDFA(事実上の戦力外)となり、同17日にトレードでドジャースへ加入。
ブルージェイズでは、先発とロングリリーフを兼任しながら8試合で31回を投げ、25失点(自責点25)、防御率6.69と苦しんだ。被本塁打も10本を数え、本来の投球を見せられずにいた。しかし、ドジャース移籍後は2試合の先発で10回2/3を投げ、3失点(自責点3)。防御率5.74だが、移籍後2試合では、防御率2.53と良化している。
わずか数週間で変化した背景には、ドジャース移籍後に取り組んだフォーム修正がある。
――ここまでの大きな修正点は
「一番大きいのはグラブから手を出す動きと、その方向性だね。以前は腕が体の後ろまで大きく回り過ぎていたので、もっと体のラインに沿わせるようにした。そのおかげで腕がボールの上に乗るタイミングが合いやすくなった。
もう一つはテンポを変えたこと。少しゆっくりにして、下半身をより長く使えるようにしたことで球速も制球も、体の力を最大限に引き出せるようになった」
――その修正はドジャース移籍後に始めたものですか
「ブルージェイズにいた時から考えていたけれど、ドジャースに来てその考えを伝えたら、コーチたちが『それはいい考えだ』と、すぐに賛同してくれた。だから試行錯誤に時間をかけることなく、すぐ実践に移すことができた」
――それは目に見えて分かる修正でしょうか
「腕の動きはかなり微妙だから映像では分かりにくいと思う。移籍前の最後の数試合と比べると違いがあるはず。特に下半身のリズムについてはきのう(ダイヤモンドバックスと)の試合を見るのがいいと思う」
――先発で100球程度投げる中で、理想的なメカニクスで投げられる割合はどれくらいですか。
「理想は85~90%かな。でも実際は70~75%くらいだと思う。80球を超えると疲労で少しずつフォームが崩れてくるからね。その段階では『完璧』よりも、とにかくアウトを取ることが重要になる」
――今年はチェンジアップも増やしていますね
「チェンジアップはずっと難しい球種だった。僕はボールをグラブ側へ曲げる(スライダーなどの球種)のは得意だけど、腕側へ動かす(チェンジアップ、シンカーなどの球種)のが苦手なんだ。いろいろな握りを試してきた。最近は新しいチェンジアップを使っているけど、その影響でスライダーとの兼ね合いも出てきたので、今はチェンジアップとカットボールの使い方を調整しているところだよ’」