メジャー3年目の25歳、左腕ジャスティン・ロブレスキーは今季、先発ローテーションを勝ち取り、その一角として定着している。ここまで8試合に登板し、6勝1敗、防御率2.49。50回2/3イニングで27奪三振、WHIP1.03と安定した投球を続けている。
開幕時は先発ローテーションの6番手だったが、ここまでチーム最多の白星を挙げ、先発投手としての防御率でもチーム内で大谷翔平(0.73)に次ぐ2.49をマークしている。
試合への準備や、昨季リリーフの経験から得た学びなどについて話を聞いた。
――ローテーション間は、どのようなルーティンで過ごしていますか。
うちは6人ローテなので少し特殊ですが、基本的には登板から次の登板まで5日サイクルです。マイナーは5人ローテなので、中4日です。
登板翌日はリカバリーの日で、マッサージを受けたり、サウナに25〜30分入ったり、軽い有酸素運動で血流を良くして疲労回復させます。本来なら、汗を流して身体を動かしたいのですが、そこまで激しくはやりません。トレーニングルームでケアをしながら、身体を整えます。
2日目は下半身のウエイトです。今はリバースランジをやっています。自分は『ひたすら重い重量を上げる』タイプではありません。自分がいい投球をするために必要な強さを分かっているので、リバースランジなら最大でも265ポンド(約120キロ)くらいで3〜6回やります。
――投球練習は、どのタイミングでするのか。
登板翌日は投げません。2日目に軽いキャッチボール。オフ日との兼ね合いもあるので、ブルペンは3日目もしくは4日目です。ブルペン翌日は軽めにして、登板という流れです。
基本的には毎回同じルーティンですね。ただ、『絶対にこれじゃないとダメ』というタイプではありません。自分の身体がいい状態になるために必要なことは分かっているので、調子が良ければ大きく変えることもありません。
――昨年から変えたことは。
大きくは変えていませんが、昨年の経験が大きかったと思います。結局、メジャーで投げないと得られない経験があるので。マイナーとメジャーは全然違います。どうすれば自分がベストな状態になれるかを学ぶことができました。今年は、その大事な部分を徹底してやれていると思います。
――昨季、メジャーに上がって一番学んだことは。
試合の流れを読むことですね。いつ空振りが必要で、いつコンタクトを打たせればいいか。周りの投手たちを見ながら学びました。試合中に何が起きているかを読んで反応することが大事だと思っています。
――昨年より、無理に空振りを取ろうとしなくなった印象があります。
リリーフの時は、試合の流れを左右する場面で投げることが多いので、どうしても空振りを求めてしまいます。でも先発は、同じ打者と3回対戦する可能性があるので、最初から決め球を全部見せるわけにはいきません。例えば『この打者はスライダーが苦手』でも、あえてカットボールで弱い打球を打たせて早くアウトを取る方が、長いイニングを投げる上では大事だったりします。
――三振数については。
もちろんもっと空振りや三振は欲しいです(笑)。でも、自分は『9回で12奪三振』というタイプではなく、6〜8奪三振くらいの投手。ただ、シーズンが進めば球の質も上がってくると思うので、9月には去年みたいな数字にななるかもしれません。相手打者が早いカウントで振ってくれるなら、自分としてはありがたいです。
――登板内容をメモしたり、振り返ったりしますか。
はい。自分なりの採点システムがあります。エクセルで管理していて、登板ごとに評価しています。スコアリングみたいなものですね。打者をストライク先行できたか、早く追い込めたか、早くアウトを取れたか、四球や本塁打を防げたか。単純な失点やイニング数だけではなく、自分が長期的に成功するために必要なことを見ています。いい投球でも失点する日はあるし、逆に悪くても無失点の日もある。それが野球の面白さです。
――去年、クレイトン・カーショウ投手と過ごす機会がありましたが、学んだことは。
毎日の準備ですね。カーショウは最後まで同じルーティンを続けていました。みんな何か特別な秘密があると思いたがるけど、実際はすごくシンプルなんです。ただ、それを長いシーズンずっと続けられる規律がすごいと思いました。
それと、試合の組み立てですね。ピンチで簡単に真ん中へ投げ込むのではなく、状況を理解して、どう打者を打ち取るかを考えていました。去年は全盛期ほどの球威ではなかったと思いますが、それでも結果を出していました。本当に『投球術』を見せてもらった感じでした。