野球をしていた父親の影響で、子供の頃から野球が大好きだった。
「スコアブックをつけながらテレビで観戦するのが楽しみだった」と振り返る。初めて見たポストシーズンの記憶は曖昧だが、「スコアをつけたのは覚えている」とドジャースの中継ぎ左腕・ジャック・ドライヤーは笑う。
今季、春季キャンプでも順調に結果を残し、開幕からメジャーの舞台に上がった。高い位置からのスライダー、ストライクゾーンの隅をつくフォーシームとカーブを武器に、チームでは3番目に多い67試合に登板し、3勝2敗で防御率は2.95と優秀な数字をマークした。
「162試合を戦い抜くには、体の準備とケアが何より大事。毎日ルーティンを持ち、1日1日を丁寧に過ごすことが、長いシーズンを乗り越える秘訣だと実感した」と振り返る。
ルーキーながら安定した結果を出したが、シーズン中は葛藤もあった。
「好調でも毎回登板では不安やネガティブな考えが浮かぶことがあった」と吐露し、「謙虚さを忘れず、ゲームは自分より大きな存在だと理解して向き合うことが大切だと思った」と精神面でも成長した。
春季キャンプにはルービックキューブを持参し、その腕前を披露すると、クラブハウスではあっという間に人気に。シーズン中は自らクロスワードパズルを作り、チームメイトと共有するなど多彩さも発揮した。野球以外のことを考える時間を意識的に作り、長いシーズンを乗り切った。
ポストシーズンのブルペン勢は、エメット・シーハン(25歳)、ジャスティン・ロブレスキー(25歳)、佐々木朗希(23歳)、エドガルド・ヘンリケス(23歳)など若手も多い。
「経験豊富な選手たちの支えもあり、まとまった良いグループ。彼らと戦うのがとても楽しみ」
メジャーリーガーになってポストシーズンでプレーするのが子どもの頃からの夢だった。「ワクワクする気持ちが止まらないんだ」と野球少年のように目をキラキラさせながら話す。
子どもの頃につけていたスコアブックは、実家の倉庫に眠っている。スコアブックの新しいページに今度は、自分の名前を刻む番だ。