打った瞬間、ホームランと確信すると、大谷翔平(30)はバットを放り投げた。
両手を大きく広げるとダグアウトからパヘス、テオスカー・ヘルナンデスが飛び出し、ジャンプをしながらガッツポーズをした。
歓喜のチームメイトに目をやりながら、大谷はゆっくりとダイヤモンドを周り、14点目のホームを踏んだ。
3点を追う九回、ドジャースはダイヤモンドバックス5番手のギンケルから4連続安打の猛攻で3点を奪い同点に追いついた。
「なかなかあるような展開ではなかったが、最後まで皆、粘り強く、諦めずに戦った」と大谷が試合後に話したが、全員が甘い球を見逃さず、コンタクトするチーム打撃で粘った。
さらに1死一、二塁と一打逆転の場面で打席には大谷。ダイヤモンドバックスはギンケルから技巧派の右腕トンプソンに投手交代をした。
初球、足元スレスレのスライダーを大谷は強振。2球目の外のスプリットは見逃し、内角に切り込んできたスライダーはファールにする。
ツーストライク、ワンボールからの4球目、大谷が低めのスプリットを真芯で捉えると、打球は大きなアーチを描いて右翼席に吸い込まれ、ドジャースファンからは大歓声が、本拠地のファンからは信じられないというようなため息がこぼれた。
「最後は自分のああいう形(本塁打)で決まったが、それまでの追いつく過程が素晴らしかったと思う」とチームメイトたちを称え、「こういう展開の試合ができると、相手にとっても脅威的だと思う。すばらしい最終回だった」と大谷は満足そうな表情で話した。