【トレード】ドジャースの補強戦略は

「買い」だけではなく「売り」の可能性も

July 25th, 2025

トレード期限まで1週間を切ったが、市場はまだほとんど動きがない。しかし一つの大型トレードが起これば、一気に動く可能性は十分にある。

そんな中、ドジャースは補強ポイントについて多くを語らず、慎重な姿勢を貫いている。だが、チームは直近15試合で11敗と苦しんでおり、『補強ポイント』は明白になってきている。

ブランドン・ゴームスGMは「この数日での動きを見ていくが、現時点では追加戦力が必要という姿勢に変わりはない」とコメントし、補強に向けて動く可能性を示唆している。

補強が必要なポジションは

最大の優先事項はブルペン強化だが、打撃のテコ入れも必要になるだろう。

投手陣はチーム内からの戦力復帰も見込まれる。ブレイク・トライネンは復帰間近でマイケル・コペックは8月末、ブルスダー・グラテロルも9月中に復帰の可能がある。左肘の張りで22日に負傷リスト(IL)入りしたタナー・スコットの復帰時期はまだ不透明だ。

野手では、左膝を負傷しているマックス・マンシーが数週間以内に復帰できれば、大きなプラスになる。フレディ・フリーマンやムーキー・ベッツら主力の復調にも期待だ。低迷しているマイケル・コンフォートの再浮上には疑問符がつくが、今季は打球運にも恵まれておらず、BABIP(打球が安打になる割合)は.222とリーグ平均(.296)を大きく下回っている。ここからの巻き返しが鍵になる。

最優先課題はブルペン強化

最大の補強ポイントはリリーフ投手で信頼できる右のセットアッパー不足が大きな課題だ。

注目株はカージナルスのライアン・ヘルズリー、ナショナルズのカイル・フィネガンら、今季終了後にフリーエージェントになる投手たちだ。レイズのピート・フェアバンクスも候補に挙がるが、2026年までの契約が残っており、シーズン終了までの『レンタル』とは言いづらい。

ツインズのホアン・デュランやグリフィン・ジャックス、ガーディアンズのエマニュエル・クラセといった「契約期間が残る」投手の名前も噂されているが、ドジャースは例年、7月の高騰する市場で無理な買い物はしない傾向がある。

トレード要員には有望株も

ドジャースはマイナー組織の選手も充実しており、MLBパイプラインのトップ100に6人の有望株が名を連ねている。ただし、多くはまだメジャー昇格には時間がかかる見込みで、即戦力を求める球団にとっては、ボビー・ミラーやランドン・ナック、ジャスティン・ロブレスキーといった若手投手陣が魅力的なトレード要員となりそうだ。

「買い」だけではなく、「売り」の可能性も

一方で、「売り」も視野に入るかもしれない。今季終了後にFAとなるダスティン・メイを放出し、ブルペン要員として使いたいと考える球団も出てきている。しかし、投手陣が万全ではないドジャースにとって、右投げのパワーピッチャーを手放すのは大きなリスクを伴う。

昨年は故障者続出の中でも綱渡りのようなローテーションでワールドシリーズを制覇した。今季もその再現を目指す上で、トレードの判断が命運を握ることになりそうだ。