出塁するとマウンドの投手、そして打席の大谷を確認しながらリードを取り、大谷がアルカンタラの直球をライトのドジャーズブルペンに叩き込むと、打球の行方を見守っていた金慧成は大きな笑み浮かべ、ゆっくりとホームを踏んだ。
ダグアウトに戻ると、大谷が金慧成のヘルメットをぽんぽんと叩きながら初安打を祝福した。
「ホームランを打った大谷選手に(初安打をお祝いしてもらって)うれしかったし、とても誇りに思う」
ドジャースタジアムが改装していた影響で、冬季練習中には同じグラウンドで顔を合わせる仲だったが、「大谷選手はスーパースターなので、まだ近くにいると緊張する。でも大谷選手の方から話しかけてくれたり、質問をしてくれたりするので、メジャーの環境に早く慣れることができた」と先輩に感謝する。
続く六回には2死一、二塁から2番手フィリップスのチェンジアップをすくいあげると、打球はショートとセンターの間にポトリと落ち、二塁走者のパヘスがホームを踏み、初打点を挙げた。
ロバーツ監督は「さすが韓国プロ野球でトップだった選手だ。物おじせずにプレーしていた。いつも朗らかでチームの皆に愛され、チームに活力を与えるような選手だ」と褒めた。
デビュー戦としては十分過ぎるほどの結果に対して、「チームに貢献することが目標なので、今日はそれができてよかった。でもまだ1試合目。安定した成績を継続して残せるように頑張りたい」と次戦に向けて表情を引き締めた。