佐々木朗希、六回3失点の粘投も初勝利ならず

メジャー自己最多の93球

April 27th, 2025

ドジャースの佐々木朗希(23)パイレーツ戦で今季6度目の先発に臨み、5回2/3までメジャー自己最多の93球を投げ、5安打3失点、2四球、4三振と粘投を見せたが、初勝利はならなかった。

これまでの最多投球は4月12日のカブス戦の5回81球が最高だったが、パイレーツ戦で93球を投げ抜き、スタミナへの不安も払拭しつつある。

初回、先頭のクルーズにゾーン外の96・8マイル(約156キロ)の速球をセンターへ先頭打者本塁打を許した。そこで落ち着いたのか、後続打者には速球主体の配球で三者連続で外野フライに打ち取った。本塁打を許しても、焦ることなく落ち着いて投球を重ねた。

2点をもらってマウンドに上がった二回、先頭バートに四球、続くヘイズにスライダーをレフト前に運ばれ、無死一、二塁のピンチに。フレイジャーの遊ゴロで1死一、三塁とされた。しかしファムのライトフライでタッチアップした走者をテオスカー・ヘルナンデスが本塁への好送球でタッチアウト。テンポ良く投げる佐々木を守備でも盛り立てた。

三回はスプリットを増やし、初回に本塁打を放たれたクルーズを空振り三振で一つ目の三振を奪うと、四回もバルデスをスプリットで空振り三振。4三振のすべてが空振り三振で、そのうち3つはスプリットで奪い、テンポよくイニングを終えたが、五回にパイレーツ打線につかまった。

五回に連続安打で無死二、三塁のピンチで、カイナーファレファをスプリットで空振り三振に仕留めたものの、好打者クルーズにスプリットをライト前に運ばれ2失点。ファールにされた初球のスプリットとほぼ同じ場所への投球を仕留められた。続くレイノルズのセンターへの大きな当たりをパヘスがフェンス際でスーパーキャッチし、再び守備に助けられる場面も。

大谷翔平の三塁打などで再び同点になると、佐々木は6回のマウンドへ。ファーストゴロと空振り三振で二死を奪ったものの、ヘイズに死球を与えたところで交代になった。

マウンドを降りる佐々木にドジャースタジアムの観客からは大きな拍手が送られ、ダグアウトでチームメイトからねぎらいの言葉やハイタッチをされると、佐々木は笑みを浮かべた。

93球という球数だけではなく、配球やメンタル面でも成長があった。

春季キャンプから速球とスプリットに次ぐ3つ目の球種の必要性をフロントからアドバイスをされていたが、「自信を持って投げたい」と何度も口にしたように、自信を持つ速球とスプリットを主体にし続けた。しかし前回登板からスライダーを増やし、今日の登板でも22球投じた。速球やスプリットに絞っていたパイレーツ打線はスライダーになかなか対応できなかった。

動きの大きい球がゾーン内に入ってもボール判定にされると、佐々木は小首を傾げる場面もあったが、すぐに切り替えたのも大きい。

先輩の大谷は「本当に安定している。ほしいところで三振も取れていた。6回も抑えられたら、本人(の気持ち的に)良かったと思うけれど、また次に期待している」と称えた。

初勝利はならなかったが、次戦以降に大きな期待が持てる登板だった。