メジャー4試合目で自己最長の五回81球を投げ切ると、佐々木朗希はほっとしたような表情を見せ、夕明かりを背にダグアウトに引き上げた。
打者21人に対し、4安打1失点、2四球2三振で、1点リードされて降板し、その後、味方の援護がなかったため負け投手になったが、大きな成長が感じられる登板になった。
初回は速球主体でわずか10球で三者凡退に抑えて上々の滑り出しを見せたが、二回に先頭のブッシュに外角の98.3マイル(約158キロ)の速球を左翼席へ運ばれ、メジャー初被弾をされる。しかし後続のスワンソンをスプリットで空振り三振、ターナーを96マイル(154.5キロ)の速球で三ゴロ、ホーナーを97マイル(156キロ)で二ゴロに打ち取り、さらなる失点を許さなかった。
ピンチは3回に訪れた。一死から2四球と安打で満塁のピンチを迎えたると、鈴木の鋭いライナー性の当たりはシフトを敷いていたエドマンのグローブに収まった。さらに満塁の場面で前の打席で本塁打のブッシュは外角の96.4マイル(155キロ)を強振。センターへ大きなアーチを描いたが、パヘスがフェンス際でジャンピングキャッチのファインプレーで無失点で切り抜けた。
4回も守備にも助けられ、再びの三者凡退に抑える。
5回は一死から連続安打で1、2塁のピンチを再び迎えたものの、後続打者を抑え、メジャーで初めて5回を投げ切ってマウンドを降りた。
成長の証は随所に見られた。
この日投げた81球のうちストライクは50球で、前回のフィリーズ戦で60.3%だったストライク率は62%まで上がった。前半、スプリットがなかなか決まらず、カブス打線に見逃され、逆に速球を狙われたものの、ゾーンの厳しいところを突き、フライやゴロで打ち取った。
またこの日は打者21人との対戦でファーストストライクは10つとボール先行したものの、ファールなどをカウントを戻し、ずるずると四球を出さなかった。
春季キャンプ中から「自信をもって投げられること」をテーマにしていたが、この日は走者を出しても焦る様子もなく、落ち着いた投球をみせた。
ドジャースのテレビ解説者が「初登板から右肩上がりに良くなっている。成長をゆっくり見守っていこうじゃないか」と話したが、ここからさらにどんな飛躍をするのか。次戦も楽しみだ。