ドジャースにFA補強は不要?史上最強の外野手有望株たち

May 22nd, 2026

MLB29球団に残念なお知らせがある。どうやら当面の間、ドジャースは大型FA補強が不要なようだ。

その理由は、MLB全体2位評価のファームシステムを持っていること。その中心が、過去に例を見ないほどに充実した外野手の有望株たちだ。

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ドジャースのトップ4プロスペクト(ホスエ・デ・ポーラ、ザイア・ホープ、エドゥアルド・キンテロ、マイク・シロタ)は全員外野手で、さらに7位チャールズ・ダバランを加えると、MLBパイプラインのトップ100プロスペクトの外野手が5人も揃っている。

ちなみにトップ100全体で外野手は26人いるため、その約20%をドジャースが占めていることになる。球団のトップ4プロスペクトのうち3人以上が外野手が占めているチームは他にない。また、2004年から続くMLBパイプラインのランキング史上でも、シーズン前またはシーズン途中でも、トップ100の外野手が5人いた球団は存在しない。4人でも過去には2024年ロッキーズ(シーズン途中)と2015年アストロズ(開幕前)の2例だけだった。

「特別に外野手ばかり狙っているわけではない。国際スカウト陣も含め、全体の才能を見極めた結果、たまたま今は外野手が多いだけだ」とドジャースの育成部長マット・マクグラスは説明する。

「これまでも時期によって他ポジションに厚みがあったことはあるし、今もそれを諦めているわけではない。ただ、今は本当に優れた外野手を多く見つけられているということだ」

「外野手有望株」のリストはまだ続く。ドジャースは球団トップ30内に7人の外野手を抱えており(ジェームズ・ティブスIII(球団内10位)、ケンドール・ジョージ(同13位)、コー・チンシェン(同14位)、ザック・アーハード(同17位)、ライアン・ウォード(同19位)、ランディン・ビドゥレク(同25位)、ブレンダン・チュニンク(同26位))、トップ30の約半分となる12人が外野手だ。これは他29球団の平均の2倍であり、マーリンズ(13人)に次ぐ2番目となる。

「この層の厚みの良いところは、各レベルに優秀な選手を配置できることだ。球団の将来の顔となり得る選手たちに、必要以上にプレッシャーをかけずに済む」とマクグラスは語った。

まさにその言葉通り、各レベルにバランス良く分散されている。12人のうち3人が3A、4人が2A、2人がハイA、残り3人が1Aに所属。特に2A所属の4人(デ・ポーラ(MLB全体9位)、ホープ(20位)、シロタ(42位)、ジョージ)は、その中核を担っている。

このグループは昨季、ハイAでも共にプレーしており、球団は今後も一緒に階級を上っていくことを期待している。

「彼らがこうして一緒にいるのは、自然なことなんだ。将来的に全員がロサンゼルスへたどり着いてくれたら最高だね。それぞれが独特でバランスの取れた能力を持っている」とマクグラスは語り、続けてそれぞれの特徴を説明した。

「ホスエ(デ・ポーラ)はスイングに大きな弱点がなく、守備面でも成長している。ザイア(ホープ)はパワーで素晴らしいポテンシャルを見せていて、打撃全体で大きく進歩した。ケンドール(ジョージ)は”打球を前に飛ばし、走塁と守備で試合を変える選手”という自分のスタイルを完全に理解している。そしてマイク(シロタ)はシンシナティから来て以来、本当に素晴らしい。加入後はマイナーでも屈指の打者になっている」

ジョージは現在、テキサスリーグで打率(.329)、安打(51)、得点(45)、盗塁(22)の4部門でトップ。21歳の外野手は昨季、マイナー全体で100盗塁を記録している。

1Aでは、コー・チンシェンが活躍中だ。昨季はアリゾナ・コンプレックスリーグでオールスターに選ばれ、リーグ全体のwRC+(175)、出塁率(.487)、OPS(1.026)の3部門でトップだった。今季もカリフォルニアリーグで8本塁打(2位)、長打率.532(10位)、OPS.928(9位)と好成績を残している。

昨季マイナー本塁打王(36本)のライアン・ウォードは、まさに“ホームラン製造機”だ。28歳の外野手は今季も3Aオクラホマシティで41試合6本塁打を記録。2024年もマイナー2位の34本塁打を放っており、この10年間のマイナー通算本塁打数152本は最多となっている。

これほどの選手が集まれば、「他のポジションを埋めるためのトレード要員」と見ることもできる。しかし球団はそう考えていない。

「できる限り多く生え抜きの選手を育て続けること。それが私たちの哲学だ。これはアンドリュー・フリードマンとブランドン・ゴームズの方針でもある。勝てるチームを作るのはそういう土台なんだ。だから、この層の厚みを見ても、“他球団を助けるために育てている”とは考えていない。彼らはロサンゼルスで、もう一度ワールドシリーズを勝つための戦力になると信じている」とマクグラスは語った。