【ドジャース5-1ブルワーズ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、10月17日(日本時間18日)
ナ・リーグ連覇に王手をかけていたドジャースは、大谷翔平(31)の投打にわたる活躍でナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS=7回戦制)の第4戦に勝利。ブルワーズをスイープ(4連勝)で下し、2年連続のワールドシリーズへ駒を進めた。大谷は打っては先頭打者弾を含む3本塁打、投げては七回途中無失点、10三振の快投と、歴史に残るワンマンショーでドジャースを勝利に導いた。
初回から大谷は投打にエンジン全開だった。まずは投手として3つのアウトをすべて三振で奪うと、直後の打撃では先頭打者本塁打で先制点をもたらした。この本塁打で大谷は「ポストシーズンで初めて先頭打者本塁打を放った投手」となった。
そして四回の第3打席では再び本塁打を放ち、リードを4-0に広げた。「ポストシーズンでマルチ本塁打」を放ったのは、この日の大谷が史上初だった。
そのリードを投手・大谷が守った。この日も大谷は七色の変化球を駆使し、ブルワーズ打線を翻弄。1巡目はフォーシームとスイーパーを中心に攻め、四回までにフォーシームで3三振、スイーパーで2三振を奪った。四回以降は決め球をスプリットに切り替え。スプリットはわずか9球しか投じていないものの、5度のスイングを誘ってすべて空振りを奪い、四~六回の間に5三振と抜群の切れ味を発揮した。
投手・大谷は七回に走者2人を背負って降板。6回0/3で100球を投げ、2安打無失点、10三振、3四球と、投手としては今季最高のパフォーマンスだった。
しかし、なおも衝撃は続いた。七回の第4打席、大谷はブルワーズの守護神メギルの直球をとらえ、左中間にこの日3本目の本塁打。「同一試合で2桁三振を奪い、3本塁打を放った」のは、レギュラーシーズンとポストシーズンを合わせてもこの日の大谷が史上初だった。
4点リードの最終回は佐々木朗希(23)が登場し、試合を締めくくった。ドジャースは2018年以来のナ・リーグ連覇を飾り、2年連続の世界一へあと4勝に近づいた。