【フィリーズ3-4ドジャース】フィラデルフィア/シチズンパンクパーク、10月6日(日本時間7日)
やはり、ポストシーズンは一筋縄ではいかない。フィリーズとドジャースのナ・リーグ地区シリーズ(NLDS=5回戦制)第2戦は、終盤に大きく流れが変わり、最後まで目が離せない展開になった。
試合は、両軍の先発左腕による圧巻の投手戦で始まった。
勝負の分かれ目は両先発最後の1イニングだった。
六回、フィリーズは2つの四球で1死一、二塁のチャンスを迎えるも、続くハーパーが見逃し三振、ボームがサードゴロに倒れ、先制点を奪えなかった。三塁手ロハスはボームのゴロを捕球後に三塁へ飛び込み、間一髪で二塁走者をアウトにした。
すると直後の七回、ドジャースは先頭のテオスカー・ヘルナンデスの安打とフリーマンの二塁打で無死二、三塁のチャンスを作り、ルザルドはここで降板。6回0/3、82球を投げ、3安打、5三振でマウンドを降りた。
ドジャース打線はこのチャンスを逃さなかった。代わって登板したカークリングは、エドマンを打ち取るも、キケ・ヘルナンデスの内野ゴロの間に三塁走者のテオスカーが生還。ギリギリのタイミングで遊撃手ターナーの本塁への送球をかわし、ドジャースが先制した。
このまま完勝を狙ったドジャースだったが、弱点であるブルペンがこの日も不安定さを露呈した。七回から登板したエメット・シーアンが八回に1点を失うと、九回に登板したブレイク・トライネンが3連打で2点を献上。無死のまま、4-3と1点差まで詰め寄られた。
しかし、アレックス・ベシアが2人を打ち取り、2死一、三塁までこぎ着けた。打席にナ・リーグの首位打者ターナーを迎える場面で、ロバーツ監督は第1戦でセーブを挙げた佐々木朗希を起用。佐々木は、2球目でターナーをセカンドゴロに打ち取り、試合を締めくくった。
九回無死2塁でバントを見事に捌いて進塁を阻止したマンシー、最後のプレーとなったセカンドゴロのワンバウンドの送球を巧みに捕球したフリーマンなど、内野の好守備もあり、敵地で見事に連勝を果たした。