メイ、リード失う5回4失点でローテ争いから一歩後退

大谷は2安打

July 27th, 2025

レッドソックス4-3ドジャース】ボストン/フェンウェイパーク、7月27日(日本時間28日)

ドジャースの先発ローテーションで生き残りがかかるダスティン・メイ。この日の登板は絶好のアピールの場だったが、思うような結果とはならなかった。

ブレイク・スネルのローテーション復帰が近づく中で、注目は「ビッグ・レッド」の愛称で知られるメイとエメット・シーハンのどちらが残り1枠を勝ち取るのか、という点に集まっている。

「翔平が調整を進めていて、ブレイク(スネル)も戻ってくる見込みだ。おそらく土曜のリハビリ登板の後、来週末には復帰できるだろう。エメット(シーハン)とダスティン(メイ)がどうなるかという話になると思う」とデーブ・ロバーツ監督は語った。

そんな中で198センチの長身右腕は不安定な立ち上がり。初回先頭打者に死球を与えると、安打と犠牲フライで先制を許した。しかし、その後は二回から四回まで無失点。三回には3者連続三振を奪うなど、9人連続で打ち取る本来の力強いピッチングを披露した。

「感覚は良かった。フォームは安定していたけど、投球の精度が伴わなかった。試合中盤は良い感触だったけど、五回は球が高く浮いていて、質の高いストライクが投げられなかった」と右腕は振り返った。

打線は、三回に大谷翔平の安打と2つの四球で満塁とすると、フレディ・フリーマンが四球を選び、押し出しで同点に。四回には、マイケル・コンフォートの9号ソロ、先発に復帰したムーキー・ベッツの7月9日以来の適時打でリードを広げた。

しかし、五回。メイは先頭打者を打ち取るもそこから3連打を浴び、最後はアレックス・ブレグマンの2ランで3失点。リードを守りきれず、そのまま3-4で敗戦となった。これでメイは6勝7敗。5回を投げ、5安打、4失点、5三振だった。

「三回と四回は、今日の彼のベストイニングだったと思う」とロバーツ監督は先発投手メイについて語った。「三振を奪ってリズムに乗った。だが五回は、ヒットを許して、(ローマン)アンソニーのフライがフェンス直撃になって三塁まで進まれて、そこから崩れた。ブレグマンにはど真ん中の変化球をホームランにされた」

メイ自身もロバーツ監督も語るように、常に悪かったわけではない。しかし、一気に崩れてしまった五回のような投球が課題だ。

「いいところまでは持っていけるのに、結局ひとつのイニングを乗り越えられない。楽しい感覚じゃないけど、良い投球ができる手応えはある。あとは『あの1回』をどう消せるかにかかっている」とメイは語った。

なお大谷は、三回の得点につながる安打を含む4打数2安打。「5番・DH」で先発したレッドソックスの吉田正尚は初回にコンフォートの失策で出塁するも、五回に代打のレフスナイダーを送られ、3打数無安打だった。

シリーズ初戦を制したものの連敗を喫し、ドジャースはオールスター後、2シリーズ連続で負け越した。次カードは28日(日本時間29日)から、敵地でのレッズとの3連戦となる。