デラクルーズ、「トルピード(魚雷)」バットで本塁打2本を含む4安打7打点

デラクルーズ&マクレーンの仲良しコンビで10打点

April 1st, 2025

【シンシナティ】開幕から4試合目でレッズはチームの「小さなエンジン」のマット・マクレーンと「大きなエンジン」のエリー・デラクルーズがついにエンジン全開の活躍を見せた。

マクレーンは今季3号本塁打を、デラクルーズは今話題の「トルピード」バットで今シーズン第1号、2号本塁打を放ったほか、初盗塁、キャリアハイの7打点を記録し、グレート・アメリカン・ボールパークでレンジャーズを14対3で破った。

「エリーと一緒にプレーするのが大好きなんだ。エリーが僕の後ろにいて、スピードとパワー、ありとあらゆることで相手にプレッシャーをかけるのはワクワクする」とマクレーンは楽しそうに話す。

デラクルーズはバレルが手元に近いと言われる今話題の「トルピード」バットを使用した。本塁打量産で話題をさらったヤンキース対ブルワーズ戦で使われたバットと同じタイプで、スイッチヒッターのデラクルーズは、月曜日の打撃練習でこのバットを試し、夜の試合で初めて使用した。

「いい感じで振れるか知りたかったんだ」

テリー・フランコーナ監督のこのバットへの評価はさほど高くない。

「結局のところ、バットじゃなくて選手の力だよ」

レッズの選手で 「トルピード」バットを使ったことがあるのは、オフのトレードでヤンキースからシンシナティに移籍してきたホセ・トレビーノ捕手だけだ。

「トレビーノが春季キャンプ中に使っていると話していたけれど、僕は今日まで使ったことがなかった」とデラクルーズは言う。

再度使う可能性について聞かれると、デラクルーズは大笑いした。

デラクルーズの成功によってレッズのほかの選手たちも使い始める可能性は大いにあるが、フランコーナ監督に異論はない。

フランコーナ監督は試合前に「選手たちは自分が使いやすいものを注文すればいい。バットは本当に個人的なものだ。MLB公認のものであれば何でもいい。ワンダーボーイを持ち出さない限りはね」

デラクルーズとマクレーンのダイナミックコンビはそれぞれ2023年にデビューした。レッズはその年、惜しくもポストシーズン進出を逃したが、二人はチームに大きく貢献した。

しかし昨季マクレーンが左肩の故障で欠場したため、デラクルーズは内野を一緒に守る相棒なしでシーズンを戦った。

「戻ってきてくれてうれしい」とデラクルーズはにっこり笑った。

シンシナティはジャイアンツとの開幕シリーズを1勝2敗で落としたが、その3試合でとった得点数10を今日の一試合で上回った。レッズは開幕3試合で21安打を、今日の試合では14安打を放った。

フランコーナ監督は、日曜日のジャイアンツ戦で6対3の敗戦後、打線はいい球を強打していたが、いい当たりに結びつかなかったと指摘していた。しかし試合前に打撃を見直し、レンジャーズとのシリーズ第1戦で効果が出た。

「今日の午後、選手の多くがマシンで速球の特打ちをしていた。準備万端だった。(日曜日の)ジャイアンツ戦でロビー・レイの速球に対応できず、ちょっと打ちのめされたような気がしていたからね」

初回、レンジャーズ先発クマー・ロッカーに対し、レッズは4連続安打の猛攻を見せた。2番打者のマクレーンが速球を左中間に運ぶ2ラン本塁打を放ち、レッズは早くも2点のリードを広げた。続くデラクルーズは中前安打で出塁するとすぐに二盗に成功し、相手捕手の送球エラーの間に三塁へ進んだ。

続くギャビン・ラックスの右中間へのタイムリー二塁打で、デラクルーズが3点目のホームを踏んだ。

猛攻は2回も続き、二死1、2塁からデラクルーズがロッカーの初球スライダーをセンターへ今季初となる3ラン本塁打を放ち、6対0にすると、さらに6回、またデラクルーズが左翼隅を鋭く2点タイムリー二塁打を含む6点を追加した。電光石火のような速さで23歳が試合を決めるようなプレーを次々と決めるのをフランコーナ監督は初めて目の前で目撃した。

「自分がちょっと皆より(デラクルーズの理解に)遅れをとっているのは分かっているよ」とフランコーナ監督は自嘲する。

「(今日は特に)左翼へのライナー性の当たりが素晴らしかったとデラクルーズには伝えたよ。体のバランスをとりながら、逆方向に打っていた。彼が好調の時、相手投手は厳しい球を投げないと打ち取れないね」

7回にキャリア二度目のサイクルヒットを達成するには三塁打が必要だったが、代わりにこの日、2本目の本塁打を放った。

三塁打のことは頭になかった。

「いやいや。いい球が来たから打っただけ」

デラクルーズは笑顔でそう話した。

レッズの先発投手のブレイディ・シンガーは7回8奪三振、2四球1安打で無失点の好投をみせた。イライアス・スポーツ・ビューローによると、今季からレッズに移籍したシンガーの7回無失点、被安打1という数字は、レッズの投手のデビュー戦としては1900年以来初めてという記録になった。

「攻撃がすごかったね。エリーは本当にすごい選手だ。14点も取ってもらって僕もプレッシャーから解放されて楽に投げられた。本当にすごい夜だったね」