【ブルワーズ8-12レッズ】シンシナティ/グレートアメリカンボールパーク、9月6日(日本時間9月7日)
この日はDHを務めたエリー・デラクルーズ。バットで期待に応えたスターは、グラウンドで軽快な守備を見せる機会はなかったが、一羽の鳥を救う”ファインプレー”を見せた。打撃では、四回に2ラン、五回には勝ち越しの2点二塁打を放ち、計4打点で勝利に大きく貢献した。
デラクルーズが鳥を捕まえたことについて、テリー・フランコーナ監督は「すごいね。彼は何でもできる」と笑顔を見せた。
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四回、ブルワーズのジャクソン・チョーリオが打席に立っていると、迷い込んだ鳥が内野の芝生に降りたった。
タイムがかけられ、レッズ先発のブレイディ・シンガー、一塁塁審クリス・グッチオーネ、レッズのバットボーイが取り囲んだが、鳥は負傷しているようで、なかなか飛び立てなかった。バットボーイはヘルメットを使って場外へ追い払おうとしたものの、うまくいかない。続いてシンガーが、グラブですくい上げようとするしぐさを見せた。
すると突然、デラクルーズがダグアウトから姿を現した。遊撃手らしく、内野ゴロを処理するかのように迅速な処理を見せた。シンガーとバットボーイを制すると、バッティンググローブを着けた両手で捕まえてフィールドの外へ運び出した。
「みんなが苦労しているのが見えたから、外へ出て捕まえたんだ」と本人は話した。
デラクルーズには拍手が送られた。試合が再開すると、ダグアウトで笑っている姿が見られた。
「あの鳥はケガをしていたんじゃないかな。分からないけど。どかすために自分で拾い上げようと思っていたけど、エリーが出てきて捕まえた。飛び去ると思ったんだけど、飛ばなかったね」とシンガーは語った。
それがきっかけとなったのかは分からないが、それまで無安打だったブルワーズ打線が目を覚ました。ジェイク・バウアーズが2ランを放ち、点差を4-2に縮めた。四回の攻撃が終わるころには、レッズのリードは1点まで詰められていた。
しかしその裏、左腕カイル・ハリソンに対して右打席に入ったデラクルーズが再び結果を出した。右中間へ今23号2ランを放ち、リードを6-3に広げた。
これで2試合連続の一発。今季は右打席でOPS1.083を記録しており、2025年の同打席でのOPS.618から大幅に向上している。
「試合に出る前から、ここで多くの練習を重ねている。あとは実戦で結果を出すだけだ」とデラクルーズは話した。
ブルワーズは直後の五回、ブライス・トゥラングの2点二塁打などでシンガーから3点を奪った。しかしその裏、右腕アントニオ・センザテラに対して左打席に入ったデラクルーズが、再びチームを救った。満塁から左中間へ二塁打を放ち、2人が生還。レッズは勝ち越しに成功し、そのままリードを譲らなかった。
5回を投げて6安打、自己ワーストの6四球で6失点ながら勝利投手となったシンガーは、「デラクルーズは素晴らしい試合をしたし、見ていて本当に楽しい」と語った。
「彼がこのチームと街にとって非常に大きな存在なのは明らかだ。今の彼は本当にクールだね」
デラクルーズは8月30日の試合で左大腿四頭筋の張りを訴えて途中交代して以降、直近6試合のうち4試合でDHを務めている。普段は本人が好まない役割だ。
「DHという役割を少しずつ受け入れ始めていると思う。非常にうまくやっている。自分をコントロールしながらも、七回には右翼への打球で帰塁してタッチアップし、難なく二塁へ進んだ。あの90フィート(約27.4メートル)を走れるかどうかは大きい。左中間へ打ったときも、二塁に誰も入っていないことを把握し、滑り込む必要もなく悠々と到達した。フィールド全体が非常によく見えている」とフランコーナ監督は話した。
プレーオフ争いから脱落する可能性が高く、残り日程がメジャーで最も厳しいレッズだが、勢いに衰えは見えない。カブス、パドレス、そしてメジャー最高勝率を誇るブルワーズと、ポストシーズンを争うチームを相手に3カード連続で勝ち越した。
レッズが本拠地でのブルワーズとのカードに勝ち越したのは、2022年5月9〜11日以来だった。
「リラックスしてプレーし、野球を楽しんでいる。打線もすごくいい働きをしている。ここ数週間は楽しい時間だった。このまま進み続けて、結果がどうなるか見てみよう」とシンガーは話した。
