フリーエージェント(FA)市場に残っていた強打者エウヘニオ・スアレスが古巣レッズとの契約に合意したことが明らかになった。MLB.comのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、契約条件は1年1500万ドル(約22億5000万円)で、2027年の相互オプションが付属しているという。身体検査の結果待ちのため、球団からの正式発表はまだ行われていない。
昨夏のトレード市場で目玉の1人だったスアレスは、依然として多くの本塁打を打てる実力があることを証明した。昨季は159試合に出場して自己最多タイの49本塁打を放ち、打率.228、118打点、OPS.824を記録。49本塁打のうち36本はダイヤモンドバックス在籍時の106試合で放ったものであり、マリナーズの有望株トップ30のうち3人とのトレードで7月末に移籍した。
2年ぶりにマリナーズに復帰したスアレスは、トレード後に調子を落とし、53試合で打率.189、13本塁打、31打点、OPS.683と急失速。ポストシーズンでも最初の5試合は21打数2安打と元気がなかったが、最終7試合で8安打を放ち、調子が上向いた状態で2025年シーズンを終えた。特にブルージェイズとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦では八回の勝ち越しグランドスラムを含む2本塁打を放ち、存在感を示した。
現在34歳のスアレスは、メジャー通算325本塁打の実績を誇り、12年間で平均27本塁打をマークしている。短縮シーズンの2020年を除くと、直近の7シーズンで6度の30本塁打を記録しており、大台に届かなかったのは22本塁打にとどまった2023年だけだった。2020年から5年連続でOPSが.800に届かなかったが、昨季は自己最多タイの49本塁打を放ったことでOPSも.800を突破し、2019年にキャリアハイの.930をマークして以来の高水準だった。
魅力的なパワーを誇るスアレスだが、空振りも非常に多い。昨季の三振率29.8%はメジャー全体のワースト5%に入る数字で、2022年(196三振)と2023年(214三振)にはア・リーグの三振王になっている。また、守備指標OAAは2023年(+11)と2024年(+3)に好成績を残していたものの、昨季は-6と数字を落とした。
攻守両面で懸念点はあるものの、ベネズエラ出身のスラッガーは打線の中軸としてインパクトを残すことのできる選手だ。2014年にタイガースでメジャーデビューしたあと、2015年からの7年間はレッズでプレーし、平均27本塁打を記録。その後、マリナーズ、ダイヤモンドバックスと渡り歩いてきたが、2021年以来5年ぶりのレッズ復帰となった。
