今オフのトレード市場で最も人気を集めている選手の1人がブレンダン・ドノバン(カージナルス)だ。多くのチームが獲得に興味を示していることが報じられている。そんな中、ジ・アスレチックの報道によると、白熱するドノバン争奪戦において、ジャイアンツとマリナーズが最有力候補に浮上しているという。
マリナーズはフリーエージェント(FA)となったホルヘ・ポランコの引き留めに失敗し、ポランコはメッツと2年契約で合意。そのため、現時点で正二塁手が不在となっており、内外野を守れるユーティリティながら二塁を本職とするドノバンはチームにフィットする存在と言える。
一方のジャイアンツは今季、二塁手がOPS.616と攻撃面でほとんど貢献できなかったため、ドノバン獲得によるアップグレードを目指している。
ドノバンはメジャー4年目の今季、後半戦にやや失速したものの、前半戦は3割近い打率を残し、初のオールスター選出。シーズントータルでは118試合に出場し、打率.287、10本塁打、50打点、出塁率.353、OPS.775と例年通りの堅実な働きを見せた。守備ではセンターを除く内外野6ポジションの経験があり、今季は二塁、左翼、遊撃の3ポジションで出場した。
なお、ジ・アスレチックはマリナーズとジャイアンツがともにケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)のトレード交渉にも関わっていることを報じている。ボー・ビシェットを二塁手として獲得するという選択肢を除けば、FA市場には目ぼしい二塁手が残っていないため、ブランドン・ラウ(レイズ)も含め、トレードによる二塁手補強の可能性を探っていくことになりそうだ。