ハッピー・ハロウィン!過去の名場面を振り返る

November 1st, 2025

10月といえば、多くの人がまず思い浮かべるのはMLBのポストシーズン、そして次にハロウィンだろう(少なくとも野球ファンにとっては)。そしてこのふたつが絶妙に重なり合う瞬間は、これまでもあった。

これまでのハロウィンに起きたワールドシリーズの名場面を振り返りつつ、ハロウィン当日に行われている第6戦(ブルージェイズ対ドジャース)がどんな展開になるのかを楽しもう。

まずは、ワールドシリーズではなかったものの、いくつかの「ハロウィン事件簿」を紹介しよう。

2019年、ナショナルズが球団史上初のワールドシリーズ制覇を果たした翌31日に、フアン・ソトが再び「クラッチヒッター」ぶりを発揮。ワシントンD.Cへと帰る機内で選手たちにお菓子を配り、選手の家族や子ども達が「トリック・オア・トリート」をする場を設けた。当時わずか21歳のスーパースターが見事に機転を効かせた。

そして、2005年の「ゴリラ脱出劇」も忘れがたい。ボストン・レッドソックスの当時GM、セオ・エプスタインはハロウィンの夜、突然の辞任(のちに一時的な退任と判明)でファンを驚かせた。フェンウェイパークで開かれていたパーティーを抜け出す際、報道陣に見つからないようゴリラの着ぐるみを着て出て行ったという。

まさに最高のハロウィンのいたずらだったが、それから6年後、カブスは最高のお菓子を受け取った。エプスタインはカブスの野球部門の代表となり、2016年に、108年ぶりのワールドシリーズ制覇に導いた。

しつこいほど、立ち上がる。2015年ロイヤルズの執念

2015年のロイヤルズは、何度倒しても立ち上がるチームだった。ハロウィンの夜、シティフィールドのメッツファンに悪夢を見せたのもその粘り強さだ。第4戦、二塁手ダニエル・マーフィーの痛恨のエラーをきっかけに、八回に3点を奪って逆転。メッツを呆然とさせた。

メッツはそのショックから立ち直れず、翌日の第5戦も落としてロイヤルズが球団2度目のワールドシリーズ制覇を果たした。

新たな伝説の誕生――2010年、マディソン・バムガーナーの夜明け

マディソン・バムガーナーは、言わずと知れたポストシーズンの伝説的存在。その始まりは2010年のワールドシリーズだった。

当時21歳だったジャイアンツ新人投手は、それまでのポストシーズン2試合で苦戦していた。それでもブルース・ボウチー監督が第4戦のマウンドを託すと、左腕は覚醒した。

レンジャーズ打線を8回無失点に封じ、チームを勝利に導き、翌日も勝利したジャイアンツは、6年間で3度の王座に輝く黄金期へと突入した。

“恐怖の主役”はA-Rod――2009年ハロウィンの夜

2009年のハロウィン、ニューヨークの街では多くの人々がアレックス・ロドリゲス(A・ロッド)の仮装をしていた。理由はもちろん、フィリーズとのワールドシリーズ第3戦がちょうどハロウィンの夜に重なっていたからだ。

そしてA・ロッド本人も、その夜の主役となった。ポストシーズン史上初となる、ビデオ判定の末に認定された本塁打を放ったのだ。コール・ハメルズから放った2ランでヤンキースは反撃の狼煙を上げ、最終的に6試合(4勝2敗)で世界一に輝いた。

月に吠えた夜――2001年、ジーターが“11月男”になった瞬間

ハロウィンの夜に満月が出ることは実は極めて珍しい。直近では2020年、その前は2001年、ヤンキース対ダイヤモンドバックスの第4戦が行われた夜だった。

ティノ・マルティネスの同点弾で延長に突入した試合は、真夜中0時ちょうどに、デレク・ジーターが打席に立ち、伝説となった。史上初めて「11月」にプレーされた瞬間だった。