パドレス、プレーオフの先発ローテは?

September 22nd, 2025

パドレスはポストシーズン進出が決まるまでは、先発ローテーション構想について語らないだろう。もっともな対応だと思う。

ただ、それは、最優先で答えを出すべき最大の焦点になる。

パドレスは22日(日本時間23日)、ペトコパークでポストシーズン進出を決められる。いつも通り大いに沸くだろう。ニック・ピベッタはレギュラーシーズン最終登板になりそうな一戦で、ブルワーズと対戦する。

ピベッタは先発陣の柱として防御率2.81、30先発とシーズンを通して安定感があった。もしこの日が本当に最終登板なら、ワイルドカード・シリーズの第1戦には、約1週間の休養を挟んで先発する見込みだ。

だが…その次は誰だ?

この週末は、ワイルドカード・シリーズの先発ローテ2番手、3番手を決める事実上の“オーディション”となった。

21日(同22日)にはマイケル・キングが、その役目にふさわしい投球内容を披露した。

キングは「六回途中、無失点」と完璧だったわけではない。ホワイトソックス打者に4四球を与え、狙いどころを外す場面も少なくなかった。しかしながら、今月に負傷者リストから復帰して以降、初めて“彼らしさ”が戻った。

「確実に状態は上向いている。この1週間は、メカニクスや配球、相手のスカウティング(分析)に集中できたのが良かった。これまではほとんど毎回、『前回の後はどう?』って健康面の確認ばかりで、そういう会話はしたくなかったんだ。『もうリハビリじゃない。とにかくマウンドで戦え』って言われる状態になりたかった」

キングはそう語った。

パドレスがポストシーズンの先発ローテーションを何も決めていないのは明らかだが、理想を言えば、ワイルドカード・シリーズの第2戦をキングに託したいはずだ。肩の筋力に影響する神経の故障で約3カ月半離脱し、その後は左膝の故障もあった。登板間のリズムを取り戻すためにレギュラーシーズン中にもう1度先発機会がある見込みだ。

「いまはシーズンの流れに戻っていく段階。リハビリ組だと、もちろんチームを応援はするけれど、競争の輪の中にはいない。その感覚が戻るのが一番遅い。だから今は本当に集中しようとしている。プロセスだよ。でも、そう、スイッチを入れないといけない」

次回登板、おそらく26日のダイヤモンドバックス戦でキレを示せば、キングがプレーオフで先発することは確定だろう。キングはすでに“大舞台”でやれることを証明している。昨季ポストシーズンでは第1戦の先発を任され、今季も健康なときはエース級の投球をしている。

では……その次は?

現状、先発ローテーションを構成するのは、ディラン・シース、ダルビッシュ有(39)、ランディ・バスケスの3人。いずれにも起用の根拠はあるが、実績の厚みでいえば当然ながらダルビッシュとシースが抜きん出ている。

しかし、今季の2人は起伏が激しい。先週末の登板でも随所に質の片鱗は見せたものの、貧打のホワイトソックス打線相手に、特にシーズは本質的には平凡な内容だった。シーズは潜在能力(上限値)はこのグループで最も高いが、その天井に届く場面は少なく、ポストシーズンでも結果を残していない。

ダルビッシュのポストシーズン実績は良し悪しが混在する。ただ、昨季は素晴らしかった。一方で今季の防御率は5点台で、特に序盤の炎上が目立つ。短期決戦では受け入れがたいリスクだ。

そこで、ランディ・バスケスだ。パドレスが任せてきた先発5番手の役割で今季は安定感抜群。シーズン中に2度ほどマイナーに降格したが、メジャー復帰後は結果を出し続けている。25先発で防御率3.94は、パドレスの先発陣で最も良い。

それでも、パドレスがバスケスに長いイニングを任せることはほとんどなく、先発ローテーションから完全に外したことも2度ある。では、ポストシーズンで先発を託すのか。

バスケスには少なくとも、もう一度、アピールの機会が与えられる。ダルビッシュやシースも同様だ。いまのチームには優先すべき目標が他にもあり、手の内を明かすつもりはない。

「興味深いのは、二つの世界に同時に生きているようなものだからだ」とマイク・シルト監督は語った。

「われわれは“いま”に生きないといけない。そして評価を行い、前に進むための計画を持たなければならない。だが具体的なプランニングは、ポストシーズン出場権を確定させた時点で最終的に行うことになる」

それは今夜にも。シャンパンが開いた後に実現するかもしれない。