アストロズの今井達也(28)は、8月30日のメッツ戦でも登板機会がなかった。最後の登板は20日のエンゼルス戦(ヒューストン)。7月31日に先発ローテーションを外れて以降、リリーフ登板は8月3、12、20日の3試合にとどまり、30日の試合終了時点で10日間マウンドから遠ざかっている。
リリーフ転向後は3試合すべてで3イニングを投げ、計9イニングを5安打2失点、11三振、防御率2.00と好投。先発15試合の防御率5.83から成績は改善した。それでも、登板機会の増加にはつながっていない。
MLB.comは27日、先発陣の短い登板によってブルペンの負担が増している状況を報じた。同日時点で先発投手は13試合連続で6回を投げ切れず、救援陣も直近6試合で防御率8.76と苦戦していた。さらに同記事は今井を「ブルペンで事実上、休眠状態」と表現し、アストロズが実質的に救援投手が1人少ない状態で戦っていると指摘した。
30日のメッツ戦でも今井に出番は回らなかった。先発イーサン・ペッコ(24)が自己最長の5回を投げて3失点(自責点2)とゲームメーク。2番手のA.J.ブルーバー(26)が2回無失点でつなぎ、チームは6-3で勝利した。ヤンキース3連戦を含むニューヨーク遠征を4勝2敗で終え、69勝68敗。ア・リーグ西地区首位をキープしている。
今井に対する球団の期待が消えたわけではない。投手コンサルタントとして復帰したブレント・ストロム氏は29日、シティーフィールドで今井と初対面し、そのままブルペンで投球を確認した。MLB.comによれば、ストロム氏は今井について「シーズン終盤に非常に価値のある投手になれる可能性がある」と評価した。
登板機会の少なさとともに契約内容が注目される。今井の契約には、投球回数による出来高・年俸上昇条項がある。契約は3年総額5400万ドル(約86億4000万円)で条件を満たせば最大6300万ドル(約100億8000万円)まで増える。
2026年の投球回数に応じて、2027、28年の年俸が段階的に上昇する。
- 80イニング到達:2027年に200万ドル(約3億2000万円)、2028年に100万ドル(約1億6000万円)加算
- 90イニング到達:さらに2027年に200万ドル(約3億2000万円)、2028年に100万ドル(約1億6000万円)加算
- 100イニング到達:さらに2027年に200万ドル(約3億2000万円)、2028年に100万ドル(約1億6000万円)加算
今季は現在67回2/3(8月30日終了時点)。80回まで残り12回1/3、90回まで22回1/3、100回まで32回1/3となっている。100回に到達すると、2027年の年俸1800万ドル(約28億8000万円)は2400万ドル(約38億4000万円)、2028年の年俸1800万ドル(約28億8000万円)は2100万ドル(約33億6000万円)まで上昇する。
イニング数に応じた出来高が、登板機会の少なさと関連するだろうか。球団としては、コスト管理の一環かもしれない。一方でどんな事情があろうとも、実力があれば先発でも中継ぎでも登板機会は確実に巡る。
ブルペンが大きな負担を抱えるチーム状況でも、今井には十分な登板機会が与えられていない。
試合出場を増やし、イニング数を積み上げるためには、与えられたマウンドで結果を残し、自らの投球内容で勝ち取るしかない。
