ジャッキー・ロビンソンの偉業を称える日

ヤンキースのジャッジは先達に感謝と敬意

April 16th, 2025

春の訪れを感じながらヤンキース、ロイヤルズの選手たちは、「Breaking Barriers(壁を打ち破れ)」と書かれたTシャツで試合前の練習に臨んだ。

4月15日は1947年にジャッキー・ロビンソンがMLBで黒人選手として初めてプレーした日だ。それを記念してメジャーリーグの全ての球団がこの日、ロビンソンの偉業を称え、背番号「42」を着用してプレーした。

1940年から50年代に米国社会には根深い人種差別や迫害が残っていたが、ロビンソンはその壁を破り、黒人選手がMLBに参入する道を切り開いた。当時はバスなどの公共交通機関などでも白人席と黒人席に隔離されたり、公然と人種差別が行われていた。そのような状況下でロビンソンはグラウンド内外で差別と闘いつづけた。

「A life is not important except in the impact it has on other lives」

「人の人生に影響をもたらしてこそ、人生には意味がある」

これはロビンソンがよく口にした言葉だ。

ヤンキースのキャプテン、アーロン・ジャッジは、「42」の背番号に合わせて「42」が入ったスパイクを履いてプレーをした。

「ジャッキーや自分達の前にいた多くの人々の犠牲がなければ、自分は今、ここに立っていなかったと思う。彼が野球をするためにどんな経験をしたのか、今日は皆が謙虚な気持ちで彼のストーリーを振り返る日なんだ。僕自身はグラウンドで楽しいことも経験しているけれど、彼は多くの憎しみや差別を受けた。それでも彼はプレーを続け、素晴らしいキャリアを築いた。彼のキャリアがその英雄性を雄弁に物語っている。今日42番をつけて彼のレガシーを代表してプレーできることを誇りに思うけれど、でもそれを当然の権利と思ってはいけない」

ロビンソンの勇気ある行動により、黒人、そして有色人種にメジャーリーグのドアは開かれ、多くの選手がまた新しい道を切り拓いていく。