接戦を落とし、シリーズは負け越したが、手応えを感じる3連戦だった。パドレスは延長十回タイブレークの末、ヤンキースにサヨナラ負け。1勝2敗で3カード連続勝ち越しを逃した。しかし、右太もも裏の負傷から約1カ月ぶりに復帰したジャクソン・メリル(22)が復帰後2試合で8打数4安打(1本塁打)で打率.500をマークするなど活躍。激戦のナ・リーグ西地区で首位のドジャースを追撃する戦力が整いつつある。
「結果がすべてなので悔しい。本当に接戦続きだった。きのうの試合もそうだったし、ほぼすべてが僅差のゲームでした。でも、もう前を見て、次のシリーズに向かわないといけない」
試合後、静かなクラブハウスでメリルは気持ちを切り替えるように話した。延長十回には、左前腕の内側に死球を受けたため、アイシングをしたまま取材対応。4月上旬に右太もも裏を痛め、5月6日のヤンキース戦から戦列に復帰した。この日は、0−0の四回に先制の4号ソロを右中間へ運んだ。相手は試合前時点で6勝無敗、防御率1.01の左腕、フリード。負傷明けでエース左腕から放った一発は、メジャー2年目にして4番を任される才能の真価を発揮した。さらに1−1の八回1死一、二塁でセンター左へ、一時勝ち越しとなるタイムリーヒットで2打点目を挙げた。
チームは6連勝の後、2連敗となったが、23勝13敗は首位のドジャースを1.5ゲーム差で追いかける。5月9日(日本時間10日)からの敵地、ロッキーズ戦からは右肋骨を骨折していたクロネンワースが復帰予定だ。さらに右肘の炎症で開幕から負傷者リストに入り、リハビリを続けているダルビッシュ有(38)が順調なら来週中にマイナーでのリハビリ登板に臨む見込みだ。早ければ5月下旬のメジャー復帰が現実味を帯びる。ドジャースに離されず、食らいつく体制づくりが着々と進んでいる。
昨季のア・リーグ王者、ヤンキースには第1戦が4−3の勝利、第2戦は3−12の大敗も七回裏を迎えるまでは3−2でリードしていた。ワールドシリーズ進出チームに互角の戦いを演じたことは、シーズン序盤で大きな収穫だ。
「良いシリーズだった。2つの強豪チームがぶつかり合ったシリーズだったと思う。第1戦はわれわれが勝ったが、第2戦は終盤で相手にやられた。お互いに殴り合いのような展開で、最終的に相手が勝ち越したが、全体として良い野球ができた」
試合後、シルト監督はそう振り返った。ナ・リーグ西地区は3ゲーム差に上位3チームが並ぶ激戦。まだ5月だが、地区優勝争いは激しくなりそうだ。
