スキーンズとの豪腕対決は新人ミジオロウスキーに軍配

June 25th, 2025

ブリュワーズ4-2パイレーツ@ミルウォーキー/アメリカン・ファミリー・フィールド

アメリカン・ファミリー・フィールドが今季最多の観客で埋まった。目当てはもちろん、『怪物』ポール・スキーンズ(パイレーツ)と、『新星』ジェイコブ・ミジオロウスキー(ブリュワーズ)の23歳豪腕対決だった。

第1ラウンドは、新人ミジオロウスキーが昨年のナ・リーグ新人王スキーンズに投げ勝った。ミジオロウスキーは5回を投げて2安打無失点、8三振。ブリュワーズ投手史上最速となる102.4マイル(約164.7キロ)の『怪投』を披露。デビューから3先発で防御率は1.13と圧巻の数字をマークした。

試合はブリュワーズが序盤からスキーンズに襲いかかった。最初の2回で37球を投げさせ、打者一巡の猛攻。四球に2本のゴロ打点、そして4安打を重ねる「確実に点を取る(Station to Station」野球で4点を奪取。これはスキンーズのメジャーキャリアで1イニング最多失点となった。過去39試合でスキーンズが1試合で4失点以上したのはわずか2度だけだった。

注目の豪腕対決では、ミジオロウスキーは初球100.3マイル(161.4キロ)の速球で期待に応えた。初回に100マイル超のボールを12球、試合全体では19球をマーク。

スキーンズも100マイル超を投げ、この試合はピッチ追跡データが残る2008年以降、先発投手が両者とも100マイル超えを記録した7度目の試合となった。

(※以下はその7試合の例)
2025年6月25日:ミジオロウスキ(19球)、スキーンズ(1球)
2025年6月15日:シース(3球)、大谷翔平(1球)
2022年8月7日:デグロム(7球)、ストライダー(1球)
2020年ALDS G5:グラスノー(2球)、コール(1球)
2016年7月26日:シンダーガード(10球)、マルティネス(4球)
2015年8月30日:イオバルディ(16球)、テヘラン(2球)
2012年4月16日:バーランダー(5球)、ダフィー(1球)

スキーンズは4回4安打4失点、2四球、4三振と今季ワーストとも言える内容だったが、それでも今季の防御率は2.12、ナ・リーグ最多の投球回(106イニング)を誇る。スキーンズにとっては苦いマウンドとなったが、若きエース同士の対決は、今後も注目を集めるだろう。