オールスター選出の新人ウィルソンが死球で初回に交代

チームは本塁打5本で大勝

July 9th, 2025

アスレチックス10-1ブレーブス】ウェストサクラメント/スーター・ヘルス・パーク、7月8日(日本時間9日)

アスレチックスの遊撃手ジェイコブ・ウィルソンが、ブレーブスとのシリーズ初戦で、一回に死球を受けて途中退場。チームは10-1で快勝したものの、不安の残る試合となった。

試合は、アスレチックスが初回にローレンス・バトラーの先頭打者ランニングホームランを含む3本塁打で5点を奪うと、続く二回には4番カーツに満塁本塁打が飛び出し、早々にリードを広げ試合を決定づけた。バトラーは三回にもダメ押しのソロを放った。

ルーキーながら、来週開催されるオールスターゲームでア・リーグの先発遊撃手に選出されたウィルソンは、第1打席の初球が左手首にあたる不運。ホームベース付近でトレーナーと共に状態を確認した後にベンチへと下がった。

診断は左手の打撲とされているが、離脱期間はまだ明らかになっていない。

小さな負傷による離脱が続いており、先週は右太もも裏の張りで2試合を欠場し、6月にも同様の理由で2試合を休んでいる。2024年にはメジャーデビュー戦で左太もも裏を痛め、1カ月以上の離脱を経験している。

ウィルソンの代走として出場し、そのまま遊撃を守ったマックス・シューマンは、ウィルソンが出場しなかった過去8試合中7試合で遊撃手を務めている。アスレチックスはすでに主力内野手2名、ミゲル・アンドゥハー(左翼/三塁手・右脇腹の張り)とルイス・ウリアス(二塁手・右太もも裏の張り)が負傷者リスト入りしており、これ以上の負傷者は避けたい。

ア・リーグ新人王の有力候補であるウィルソンは、試合前の時点で打率.335、9本塁打、OPS.847を記録しており、規定打席到達者の中ではヤンキースのアーロン・ジャッジ(.360)に次ぐリーグ2位の打率を誇っていた。