【ナショナルズ4-3ジャイアンツ】サンフランシスコ/オラクルパーク、6月8日(日本時間9日)
6フィート6インチ(約1.98メートル)のジェームズ・ウッドは、大きい。なんとも当たり前のことだが、その堂々たる体格には独特の利点もある。
0-0で迎えた六回、ウッドはジャイアンツのエース、ウェブから中前へ114.3マイル(約183.9キロ)の安打を放った。その時点で、両チームを通じてこの試合最も強い打球だった。
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ウッドはすぐさま二盗を決め、この日初めて得点圏に走者を進めた。ヘッドスライディングの際にヘルメットが脱げ、それが顔に跳ね返ったことで、下唇に小さな擦り傷を負った。
「あぁ、やられたよ」と、ウッドは試合後に笑顔でヘルメットからの思わぬ”反撃”について語った。すぐ近くでは、ヒーローの一人、CJ・エイブラムスが、その様子を見て楽しそうに笑い声を上げていた。
続くルイス・ガルシアJr.が右翼への安打でつなぎ、ウッドは三塁を回って本塁へ。イ・ジョンフがホームへ鋭い送球を見せた。
しかし、ウッドはスライディングをせず、塁を踏むこともなくセーフとなった。走りながらホームベースを手で触ったのである。身長が大きい分、地面までの距離も遠いはずだがリーチも人一倍ある。唯一無二の才能を生かした走塁で、先制のホームを踏んだ。いや触った。
「スライディングをしようとしていたんだけど、ハース(ジャイアンツの捕手)が(ホームプレートの)ライン上に上がってくるのが見えた。だから、スライディングをしつつも、なんとかベースに触れようとした結果が、あの動きだったんだと思う」とウッドは振り返った。
これまでのキャリアで、これほど色々な意味でスリリングなベースランニングはあったのだろうか?
「ダグアウトに戻ったとき、まさにそのことを考えていたよ。『今のはなかなか面白いベースランニングだったな』って」
ナショナルズがウェブから挙げた得点は8イニングでこの1点のみ。しかし、メジャー最多得点を誇る打線が最後に爆発した。
2点を追う九回、先頭のウッドが倒れるも、ルイス・ガルシアJr.が二塁打を放ち、カーティス・ミードが死球を受けると、捕逸で走者2人がそれぞれ進塁した。
そこで打席に入ったCJ・エイブラムスは、カウント2-0からスプリットを中前へ鋭く弾き返し、試合は同点。続くデイレン・ライルが中前へ落ちるポテンヒットを放ってエイブラムスを生還させ、ホームのジャイアンツを相手に完全に試合をひっくり返した。
最後はガス・バーランドが締めた。ピンチを招きながらもなんとか脱出し、同点の走者を三塁に置いた場面でブライス・エルドリッジを三振に仕留め、勝利を決めた。八回終了時点でリードされていた状況からの逆転勝利は今季初めてとなった。
