外野席からのボールが直撃 サンチェス、手首を痛め交代

May 31st, 2026

ブルージェイズ5−9オリオールズ】ボルチモア/カムデンヤーズ 5月31日(日本時間6月1日)

ブルージェイズの外野手ヘスス・サンチェスはいつも陽気で楽しいことが大好きなことで知られる。とはいえ、試合中に観客と本気でキャッチボールをするつもりは当然なかった。

ところが、カムデンヤーズで行われたオリオールズ戦で、その“冗談”が思わぬ形で受け取られる。六回、右翼を守っていたサンチェスがスタンドの少年ファンと軽く言葉を交わし、「キャッチボールしようか」と冗談を口にした。

しかし、そのやり取りを真に受けた少年は、サンチェスがすでに内野へ背を向けて戻りかけていたタイミングでボールを投げ返した。

そのボールがサンチェスの右手首を直撃し、右翼手は右手首の打撲で途中交代となった。

監督と同様、サンチェスも相手には悪意はなかったとの見方を示している。

ヘスス・サンチェスは通訳を介し、今回のアクシデントについてこう説明した。

「ただの誤解であり、混乱だった。僕がグラブを上げたことで、ボールを要求していると思われてしまった。でも、そんな意図はまったくなかった」

この出来事の後、該当のファンは警察の誘導により観客席から退場させられた。オリオールズは声明で「当該ファンを特定し、現在調査を進める間、球場から退場させた」と発表している。

17日間で17試合という過密日程を終えたブルージェイズにとって、翌日のオフはサンチェスにとっても回復の時間となる見込みで、10日間の負傷者リスト入りを回避できる可能性もある。

「ちょっと痛みはあるけれど、骨折もしていないし、大丈夫だよ」

ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は、「彼は野球を心から楽しんでいるし、プレーそのものを楽しむ選手なんだ。だからこそ、その姿が時に誤解されることもあると思う。あの子どもも悪意があったとは思わない。ただ、イニング中にボールがスタンドからグラウンドへ返ってくるのは、本来あってはいけないことだ」と説明した。

問題は、マウンドではデビュー登板となったヘイデン・ユエンガーとの投手交代の場面で起こった。外野から投げ込まれたボールがサンチェスに直撃すると、サンチェスはグラブを放り投げるように外し、体を折り曲げて右手首を押さえた。

その後、チームトレーナーらが駆け寄って状態を確認。検査の結果、バットを握るのに支障が出る可能性があると判断され、交代した。X線検査の結果は異常なしだったものの、試合後、サンチェスは右手首に軽い包帯を巻いていた。

サンチェスは今季、打率.287、OPS.785と好調を維持しており、オリオールズ戦でもタイムリー二塁打を放っていた。

「とてもびっくりした。まさかあんなことになるとは思ってもいなかった。でも起きてしまった以上、切り替えて前に進むだけだ」

なお、この試合では代わって出場したヨへンドリック・ピニャンゴが、カムデンヤーズの名物でもある右翼後方・ユータウストリートへ本塁打を放ち、球場史上136本目の“特別な一発”として記録された。