ベッツはドジャースでは3度目、通算6度目。レッドソックス時代にも3度選ばれており、両リーグで3度以上の受賞を果たした史上15人目の選手となった。
一方のジャッジは今季2度目で通算14度目の選出。チームとしては今季3人目の受賞者となった。14度は歴代4位タイで、プホルス、フランク・トーマスと肩を並べる。ア・リーグだけで見れば、マニー・ラミレス(16回)に次ぐ2位タイだ。
アーロン・ジャッジ
ジャッジは6試合で打率.450(20打数9安打)、5本塁打、5打点と驚異的な数字を残した。出塁率.560、長打率1.200を記録し、ホームラン数、OPS、長打率、出塁率、得点、塁打数でいずれもリーグトップに立った。
12日のレッドソックス戦では通算362号を放ち、ジョー・ディマジオを抜いてヤンキース歴代単独4位に。残る上位はルース(659本)、マントル(536本)、ゲーリッグ(493本)という伝説級の名前ばかりだ。
また、今季19本目の初回本塁打をマークし、2001年のロドリゲスらが持つシーズン最多記録(18本)を更新。通算45度目のマルチ本塁打も記録し、これはヤンキース歴代3位で、2017年以降ではメジャー最多となった。
今季の本塁打はすでに48本。あと2本で自身4度目の50本塁打となり、ルース、マグワイア、ソーサしか達成していない快挙に迫っている。
ムーキー・ベッツ
32歳のベッツは6試合で打率.462(26打数12安打)、2本塁打、10打点と大爆発。二塁打3本で7得点を加え、出塁率.517、長打率.808を記録した。打点、長打率、OPS、安打数でメジャー2位、打率でも3位に入るなど好調さを見せた。
11日のロッキーズ戦では満塁弾を含む4安打5打点。1試合で「4安打・5打点以上」は通算8度目で、ディマジオ、シモンズと並ぶ歴代3位をマークした。さらに6日から10日にかけては5試合連続で複数打点を挙げ、自身最長を更新。ドジャースでは2010年のマット・ケンプ以来の記録となった。現在も19試合連続出塁中で、同僚の大谷翔平と並びメジャー2位の現役記録を維持している。
両リーグを代表するスターが並んで受賞。ポストシーズンへ向け、チームの勢いを加速させる存在感を改めて示した。